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赤城と烈風
波及効果と戦史研究
96式軽機関銃
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大佐は帝政ロシア領内の民族独立運動家と接触。
 資金援助と情報提供、各地に点在する被圧迫民族の連携を図り戦争継続を断念させました。
 ポーツマス条約締結後も東欧ポーランド、北欧フィンランド独立組織と連絡を維持。
 1917年ロシア革命の勃発直後、北欧や東欧の親日家達から様々な要請が届きます。

 1919年2月から翌年10月ソ連と戦った東欧の親日国、ポーランド独立の最高指導者も首都陥落の危機に直面。
 騎兵の大群を活用する乾坤一擲の大機動作戦を敢行、『ヴィスワ川の奇跡』で敗勢を一気に逆転しますが。
 独立前に数十万単位で強制連行され、シベリア開墾の重労働に喘ぐ難民の救助を国際赤十字団に要請。
 日露戦争時の恩義に報い数百人の孤児達を帰国させた後、情報収集の拠点を置き緊密に連携を図っています。


 チェコスロバキア共和国は東欧、北欧の親日国と異なり欧州中部オーストリア帝国の崩壊後に独立。
 1926年ガス圧利用式の銃弾装填機構で故障が少なく、約8.9kgと可搬性も高い軽機関銃を採用しています。
 ブルノZBvz.26軽機関銃は過熱した銃身の交換作業も容易ですが、約300発まで無交換で使用可能。
 他国製の機関銃と比べ驚く程に壊れ難く、無故障機関銃と絶賛されました。

 銃身と遊底構造を単純化、ガス圧システム機構部の改良を図った通称ZB27。
 更に銃身を短縮化、ガスパイプ装備の海外輸出用ZB30等も現れますが。
 日本陸軍の造兵廠も無故障機関銃ZB26改造、6.5ミリ銃弾を使用可能な試製B号軽機関銃を設計。
 史実では南部銃製造所案の試製A号軽機関銃を採用しますが、当世界では事情が異なります。

 1936年10月に機械化装甲部隊、極東ソ連軍の強襲が開始されると陸軍の関係者は震撼。
 銃剣を操る術に熟練した教官、白兵戦至上主義を掲げる達人達も鋼鉄の嵐に為す術がありません。
 陸軍上層部も師団壊滅の事態に戦慄を覚え、大英帝国陸軍も認めた軽機関銃ZB30製造権を購入。
 1936年末に制式採用、国内製造を強行し試製96式軽機関銃と称しています。
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