暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
SAO
〜絶望と悲哀の小夜曲〜
いつもの日常
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き出しながら倒れた。

SAOの中で最大の感情表現エフェクトをだくだくと出しながら、ムッツリーニは震える手を上げて言った。

「………今生に一片の悔い無し」

べしゃっ

「ムッツリーニぃぃー!!」

ムッツリーニを血の海から救い出していると、レンの肩にぽよんと柔らかい物が二つ乗った。

「レン!おっはよー」

げ、とレンが思いつつ振り返ると

「やっほー」

キチガイがいた。

「……エクレアおばさん」

「もぉー、レンったら。おばさんじゃなくてぇ、おねぇさん、でしょ?」

エクレア、黒髪ロングヘアの妙齢の美人は美しく──言っていることは破滅的だが──人差し指をレンの鼻先にチョンと当てる。

ちなみにエンケイは隅の方で、黒猫に自分の朝食の余りを上げていた。鮮やかに無視しているようだが、鼻の下が少しだけ伸びている。

レンは自分の鼻先にあるエクレアの人差し指を払いのけた。

「エクレアおばさん、夜型のおばさんが何でここにいるの?」

そう聞くとエクレアは、美しく微笑み

「いやー、狩りが長引いちゃってさ。今帰ったとこ」

「あぁ、なるほど」

ここでムッツリーニがまだ震えている手を上げた。

「……………Gカップ」

ここで言うなよ。










「んー、簡単だけどクロでいいんじゃない?」

「えー、ぼくのデットライダーがいいと思うけどなー」

「バカ、そんなアホな名前、誰がつけるか」

「んじゃあ、クロってことで」

「うんうん」

途中から加わった、他の攻略組プレイヤー達の議論の末、黒猫にはクロという名前が与えられた。当の黒猫は、自分の名前など興味はないのか、白熱する議論を尻目に毛ずくろいをしていた。

やっと黒猫の名前が決められた頃、ようやくレンが待っていた人物が来た。

「やっほー、レン!こんな朝早くからどったの?」

ユウキだった。

朝っぱらからハイテンションな少女にレンはクロと名付けられた黒猫のことを話した。

すると

「へぇー!いいなーずるいなーボクも欲しいなー」

駄々をこねはじめた。

「ま、そこはリアルラック値の違いってやつだな」

相変わらずコーヒーを啜っているエンケイが言う。むー、と唇を尖らしているユウキにエクレアが声をかける。

「まぁまぁ、ユウキ。貴女は天才なんだから」

それを聞き、もっと唇を尖らしてユウキは言う。

「それを言うなら、レンも天才じゃん」

いまだに鼻血を流しながらも、写真を撮りまくっているムッツリーニがぼそりと言う。

「………場合によっては天災」

「かっかっか、確かにな」

聞きようによっては、レンは
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