暁 〜小説投稿サイト〜
問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission5・B ~大切なもの~
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「――ようやく落ち着いたな」

 ゴロン、と。
 やる気なさげにベッドに寝転び、ダンテは誰に向けることなくつぶやいた。
 現在ダンテはいつもの真っ赤なコートではなく、黒いスーツを着ている。ダンテのお気に入りである赤いコートは悪魔との戦いで穴だらけになってしまったので、黒ウサギが修繕することになったのだ。
これはコミュニティの衣装棚に残っていた男性用の服であり、190pの大柄なダンテにもちょうどぴったりだったというので有難く着せてもらったのである。
とはいえ相変わらずダンテは上半身裸の上から直接着ているため、リベリオンとエボニー&アイボリーがなければまるでどこぞのホストのよう。

「……黒いスーツねぇ。縁起でもない」

 こんなものを着るのは、あのとき以来だ。
 まだ便利屋として駆け出しだったころ。自分が偽りの名前を名乗って、悪魔たちから姿を眩ませていたころ、一度だけこんな黒いスーツを着ることがあった。
 ダンテ本人や同僚から言わせてみれば、『似合わねぇ』『ダセェ』の一言である。
 随分と懐かしいが、特に喜ばしくもなんともない思い出だ。

 水樹から水を放出したあのあと、ダンテ達はコミュニティの本館に招かれることとなった。飛鳥が『なんでもいいからとりあえず風呂に入りたい』と切望してきたため、まず女性陣から風呂へ、男性陣であるダンテと十六夜は自室で待機することとなった。
 彼としては自分も彼女らに混じって風呂に入るということをしてもよかったのだが……そんなことをついさっき飛鳥達に冗談のつもりで言ったところ、

『『『去勢しますヨ?(するわよ)(するよ)』』』

 と、悪魔も全力で逃げ出す笑顔の天使達からお告げを授かったため、却下した。
 あんまりこういった悪戯もやりすぎればロクなことにならない。女難なんてものはレディだけで勘弁願いたいものだ。
 というわけで、彼にしては珍しく言うことを聞いて自室に籠っているというわけなのである。


 閑話休題(ンなこたどうでもいいわ)


(しっかし、また暇になっちまったな……)

 が、ここでダンテにとって最大の問題が発生してしまったのだ。
 先に言ったように風呂は飛鳥たちが使っているため現在使用不能。
 また世界の果てまで冒険するというのもあるだろうが、そんなことをやっていて明日のフォレス・ガロ≠ニのギフトゲームに間に合わなかったら腹が立つ。
 かといって身近な場所でダンテの満足するようなギフトゲームなどやっているかどうかもわからない。それにサウザンドアイズ≠フときのように冷遇されるのも勘弁だ。

(……あーあ、こんなことならイザヨイについていきゃよかったかな……いや、ダメか)

 ちなみに十六夜はこの屋内ではなく、外にいる。
 『お外にい
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