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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission3・A ~Community of No name~
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「おんやぁ? 誰かと思えば東区画の最底辺コミュ名無しの権兵衛″のリーダー、ジン君じゃあないですか。今日はオモリ役の黒ウサギは一緒じゃないんですか?」

 スーツを着た大柄な男はダンテ達を一瞥すると、今度は相手を見下すような下卑た笑みを浮かべてジンを見た。
 その視線を受けたジンは顔をしかめて言い返す。

「僕らのコミュニティはノーネーム≠ナす。フォレス・ガロ≠フガルド=ガスパー」
「黙れ、この名無しめ。聞けば新しい人材を呼び寄せたらしいじゃないか。コミュニティの誇りである名と旗本を奪われてよくも未練がましくコミュニティを存続させることなどできたものだ――――そう思わないかい? お嬢様方に、そこの素敵なコートの殿方」
「そいつはありがとよ、あんたもそのピチピチのスーツがキュートだな」

 ハッハッハ、とガスパーという男は豪快に笑う。どうやらダンテのジョークが気に入ったらしい。
 ダンテはその表面こそその不敵な笑みを崩さなかったが、内心ではガスパーのことを不信に思っていた。
 明らかにジンに対して敵意をむき出しにしている上に、さっきからこの男は自分たちを品定めでもするかのようにまじまじと見ている。相手もパッと見は豪快に笑っているようだが、その目は獲物を狙う猛禽類の如く猛っていた。
 そして何よりも気になるのは――この男から漂う、おびただしいほどの死臭。

「失礼ですけど、同席を求めるならばまず氏名を名乗ったのちに一言添えるのが礼儀ではないかしら?」

 どうやら飛鳥はこの男がお気に召さなかったらしい。
 その発言と態度がとても嫌だと顔にはっきりと書いてあった。

「おっと失礼。私は箱庭上層に陣取るコミュニティ六百六十六の獣≠フ傘下である」
「烏合の衆の」
「コミュニティのリーダーをしている、ってマテやゴラァ! 誰が烏合の衆だ小僧オォ!」

 自己紹介をしていると、唐突にジンが横やりを入れてきたその途端、ガスパーが豹変した。さっきまでの慇懃無礼なエセ紳士口調から粗暴な言葉遣いへとかわって、口は耳元まで裂け牙がむき出しになる。ギョロリと剥かれた瞳が激しい怒りとともにジンに向けられていた。
しかし、ジンをはじめその場に居合わせた者は誰もガスパーの激昂に慄くことはなかった。ダンテに至っては「スーツを着たネコちゃんとはまたクレイジーだな」などということをおどけた調子で言って見せるくらいである。

「口慎めや小僧ォ……紳士で通っている俺にも聞き逃せねえ言葉はあるんだぜ……?」
「おいおい、紳士がそんな簡単に怒るもんじゃねーぜ。いい男ってのは俺みたいに常に余裕をもってるもんだ」
「あなたはもうちょっとしゃんとすべきだと思うわ」
「あなたは紳士じゃなくてただのお馬鹿」
「そんなことはどうでもいい! ……のですよ
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