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不老不死の暴君
第四十話 人造竜
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な」

とりあえずセアはヴァンの頭を殴った後、部屋を見回す。
壁画に13人の使者が描かれており、奥の扉に使者達に襲い掛かる邪竜が描かれている。

「いってぇ・・・」
「それくらいで済んだだけありがたくおもえ。というか空賊を目指してるなら無闇に古代装置に触るのはやめろ。早死にするぞ」
「うん、わかった」

そんなことを話しながらセアとヴァンは邪竜が描かれた扉を開いた。
するとそこはなにかの祭壇のような場所であった。
中央に見たことも無い紋章、そしてその紋章を中心に三角形の大穴があった。。
しばらくすると大穴から火が吹き、何かが出てきた。
鉄でできた3つの竜の首のようなものが最初に目に付いた。
そして胴体の部分は首の付け根から前足の部分までは鉄でできていて、それが空中に浮いており、そして胴体の上の部分には9対の羽がついていた
最後に目に入ったのが頭の部分だが、それは不気味な人の顔をした鉄仮面がつけられていた。
左の仮面は耳を、真ん中の仮面は口を、右の仮面は目を覆われている。
そして真ん中の口を覆われている部分に【ヴィヌスカラ】と古代文字で彫られてある。
それを見てセアは驚いた。
生前にヴィヌスカラという存在の話を聞いたことがあったからだ。
古代の人々は人造竜を造り出し、ヴィヌスカラと名づけたという。
古代の人々が何のためにヴィヌスカラを造り出したか不明だが、その力は中級邪竜に匹敵するという。
ヴィヌスカラは大きく首を動かし襲い掛かってきた。
ヴィヌスカラは3つの首をセアに目掛けて勢いよく叩きつける。
セアは2つの首を避け、目が覆われた鉄仮面をつけている顔に斬りかかる。
が、凄まじい金属音と共に斬激の勢いは殺された。

「なっ!」

よく見ると目が覆われた仮面の口が、セアの剣を噛んでとめていた。
ヴィヌスカラはそのまま右の首を動かし、セアを壁に叩きつけた。

「セア!」

ヴァンがセアの元に駆けつけようとするが、ヴィヌスカラの口を覆われた鉄仮面をつけた顔の目が光るとヴァンは床にへばりついた。

「ぐっ、重い・・・」

ヴィヌスカラは動けないヴァンに目掛けて顔を叩きつけようと振りかぶった。
が、突如飛んできた赤みのある黒い剣に胴体の中央を貫かれ、僅かに狙いが外れ、ヴァンの真横に鉄仮面が叩きつけられた。

「ちぃ、予備の剣なんか安物のダガー1本しかもってねぇぞ」

セアはそう言い、ヴィヌスカラを警戒しながらヴァンに{デスペル}をかけた。
ヴィヌスカラは耳を覆われた鉄仮面がセアの方を見ながら、暫く動作を確認するような行動をしていた。
やがて異常が無いことを確認できたのかセア達目掛けて鉄仮面を叩きつけてきた。
セアとヴァンはヴィヌスカラの攻撃を避けながら会話をする。

「なぁヴ
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