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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
乙 F
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しまっていたことを、ここにお詫びします!」

そうして、観客の心を一つにまとめていく。

「この白澤の召喚は、そのせめてものお詫びと・・・これからすることの余興に過ぎません!まだ盛り上がるには早いですよ!」
「へえ、随分と演技が上手いもんだな。」

十六夜がぼそっとつぶやいたが、それは一輝に注目が向いていたために、耀にすら気づかれなかった。

「僕はこれから、白澤なんて目でもない(・・・・・・・・・・)存在を召喚し、そいつの全力をお見せしようと思います!これまでの試合とは比べ物にならないくらいに、見ごたえのあるものになることでしょう!」
「皆様!そんな出鱈目に騙されたらいかんどす!」

団長は必死になって観客の心を自分に向けようとするが、

「おい、なんか面白いものがみれそうだぞ!」
「ああ!白澤以上の存在・・・」
「今日は来たかいがあったな!」

白澤を前座に済ませた一輝から注目を取り戻すなど、不可能でしかない。
そして、そんな様子の観客に対し、「ただし、」と一輝は話を続ける。
先ほどまでよりも、声音の低くなった声で。

「皆様方の命の保障は、一切いたしません。」

シーン、という擬音が聞こえてきそうなほど、会場が静まり返った。

「いえ、むしろ皆様方の九割以上は助からないでしょう。運が悪ければ全員が。なにせ、中国の妖怪のボス、白澤がプライドもへったくれもなく、ここまで大人しくなってしまうのですから。死にたくない方は、今すぐここから離れることをお勧めしますよ?」

一輝がそう締めくくると、客席では蜘蛛の巣を散らすように、大騒ぎになる。

「オイ、今の聞いたか!?」
「ああ、さっさと逃げるぞ!」
「いや、むしろ一割は残れるんだから、」
「冗談じゃねえ!巻き込まれてたまるか!」
「早く逃げろー!」
「どけーっ」
「な・・・観客達が・・・」

そして、そんな様子の観客に、団長はよりいっそう焦りだす。

「皆待ちなはれ!最後まで観てるんや!こんな出鱈目に、」
「いやいや、出鱈目じゃないんだって。この白澤を観れば分かるだろ?」

冷静に返しながら、一輝は自分の体についていた傷がなくなっていることを確認する。

「ふうん、やっぱりそうか・・・分かったぞ、あんたのギフトの正体。」
「な、何を・・・」
「アンタのギフトは、人が抱くイメージを具現化させるものだな?」
「く・・・」

自分のギフトが完全に見破られ、団長は歯噛みする。

「ここからはただの予想だけど、アンタのギフトは他人の心象を読み取り、現実にあらわすものだ。例えば、」

一輝はそう言いながら、自分の腕を傷つける。

「な、なにを・・・」
「あ!傷が治ってく・・・」

そして、その傷はすぐにふ
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