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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第6章:女の決意・男の勘違い
第26話:高所では爽快感が違うね
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増大し、天空の剣が置いてあるだけでは追い払う事が出来なくなってしまいました。お陰で怪我をしてしまいましたが、私は運が良いですね! 丁度勇者様と遭遇するのですから」

どうやら脳に行く栄養が、全て胸に集まってしまったらしく、何とも緩い口調の天空人だ。
ある意味リュカの好みは一貫してると納得する。
姫様が貧乳で本当に良かったわい!

「これが天空の剣。まさかこんな所に置いてあるとは……」
天空の武具、最後の一つを手に取りフル装備状態で構えるシン。
ただの武具ではないことがワシでも解るオーラを出し、思わず気後れしてしまう。

「何か……ダサッ」
しかしリュカは何時も通りだ。
シンから発せられる勇者のオーラに気圧される事無く、自分の言いたい事を平然と言ってくる。

「ティミーがそれを装備すると、(すげ)ー格好いいんだけどなぁ……お前、似合わないな。本当に勇者か?」
「……どうせ俺には似合いませんよ! ですが、これから似合うようになってみせます。もしかしたら生き返るかもしれないシンシアの為にも……あ、そうだ! ルーシアさん、お伺いしたい事があるんですが」

「はい、何でしょう勇者様?」
「この世界樹には、世界樹の花というのが咲くと聞きました。どこに咲いてるか知ってますか? 殺されてしまった彼女を生き返らせる為に、どうしても必要なんです!」

「よくご存じですね!? この世界樹の天辺に、1000年に1度だけ世界樹の花が咲きます。ですが以前咲いてから、まだ800年程しか経ってませんから、蕾があるだけですよ。あと200年は花が咲きませんよ」

唯一の救いだった世界樹の花は、あと200年しないと咲く事がない。
シンだけでなく皆が絶望的な気持ちに陥ってしまう……
しかし、そんな中あの女だけが明るい口調で喋り出した。

「大丈夫よ。取り敢えず蕾だけでも摘んで、天空城へ持って行きましょう。偉大なる神様が、哀れな青年の為に何とかしてくれるはずよ! ね、お父さん……協力してくれるでしょ?」
「えぇ〜……めんどくせぇ〜……」

「そんな事言わないでよ! アイツにそんな事言えるのお父さんだけなんだから。私達を過去に送る事が出来たのだから、蕾の時間(とき)だけを200年進ませる事が出来ると思うの。シンちゃんの為にお願いだから協力してよ!」
「何で僕がコイツの為に……」

「ちょっとは考えなさいよ! お母さんソックリな彼女が居るのよ。お兄ちゃんと同じ天空の勇者なのよ。どう考えてもシンちゃんとシンシアちゃんが、お母さん(ビアンカ)の先祖でしょう! このままシンシアちゃんを生き返らせないと、未来でお前の妻は存在しなくなるんだぞ!」

「それは一大事だ! よし任せろ、ヒゲメガネを絶対に説得してみせる! ボコボコにぶん殴っ
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