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赤城と烈風
★改訂前
空母機能改善案
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 当世界の極東情勢が急変し航空攻撃、潜水艦の被害も頻発の際『赤城』は第一次大改装を実施中。
 北千島と樺太南部に『加賀』と『龍驤』が奔走、戦闘機を運んだ為に幾度も雷撃を受けました。
 新艦政本部は『加賀』艦橋に関する苦情(クレーム)の解消、後部兵員室の居住性改善を計画。
 英国空母『グロリアス』外観に倣い艦橋の拡張、傾斜角26度の直立式煙突と結合の試案も盛り込みます。

 1939年10月24日『加賀』損傷の為に海軍工廠入渠、12月28日出渠の間に傾斜式下向き煙突は撤去。
 上部の傾斜角26度で高熱の煙を導く実験、煙突一体型の艦橋は高く評価されました。
 排煙は熱い為に遙か高処へと昇り続け、後部兵員室の窓を開ける事で結核・肺炎・赤痢の発症率が減少。
 50口径200ミリ砲の撤廃も『赤城』に適用、1938年8月31日復帰の後2隻は航空戦隊の旗艦を務めています。

 『加賀』副長は高熱の煙を冷やす為、煙突上部に装着されている海水噴射装置に着目。
 飛行甲板炎上時の鎮火対策に転用、散水機(スプリンクラー)改造の実験も航空母艦の標準装備となりました。
 史実でも模型の軍艦を爆撃の際、格納庫の(リベット)が弾け飛び真正面の壁を貫通。
 当世界の『蒼龍』『飛龍』は建造中、電気溶接構造に変更しています。


 1937年の春に試製6気筒ディーゼル耐久試験、連続144時間の連続運転が無事終了。
 分解検査の際ピストン・リング折損の他シリンダ・ライナ、ピストン胴環の磨耗も確認されました。
 ディーゼル稼働時の黒煙と燃焼不良、低出力運転を継続の際に濃い煙の湧く問題は機関科将校達が解決。
 下部噴油弁4個に変更して噴油圧力調整の後、排気管に滞留の燃料が押し流され濃い煙の報告は減っています。

 1939年6月『龍驤』は重油専焼(ボイラー)6基、タービン2基の撤去工事に着手。
 重油タンク海水補填も含む(バラスト)1200トン撤廃、13号ディーゼル8基に換装の重心低下策を選びました。
 二次災害を局限の為に(リベット)を撤廃の際、飛行甲板の前端と艦首外壁を接合。
 英国空母『アーク・ロイヤル』外観に倣い、波の侵入経路を塞ぐ密封式艦首(エンクローズド・バウ)も実験しています。

 1月10日『高崎』の建造再開後、『龍驤』同様13号ディーゼル8基を搭載。
 ディーゼル推進艦は煙突不要の為、細い排気管を島型艦橋の背後に直立させました。
 12月18日『瑞鳳』竣工、翌年6月『龍驤』復帰の後『翔鶴』型2隻も重油消費量の節減案を適用。
 左右2軸を高速発揮用タービン2基、中央2軸を巡航用ディーゼル8基で動かしています。


 1939年に陸軍は旋動式の液体燃料ロケット研究を推進、発射実験を実施。
 秋光少佐の尽力で液
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