暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
4th Episode:
〜A・RI・GA・TO〜
これからの時間を大切に
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その名前が出て、この場の雰囲気が重くなるのが判った。ルシルが「ゼストさんが・・・なんだ?」呟くようにシグナムに訊いた。

「・・・・騎士ゼストは亡くなった。いや、私が・・・斬った」

「「っ!!」」

シグナムが少し溜めて、そして告白した。斬った。つまりは殺した、と。

「・・・シグナム。ゼストさんの最期はどうだった? 騎士としての、ゼストさんの納得のいく終わりを迎えられただろうか?」

テーブルに両肘をついて、組んだ手の甲の上に顎を乗せたルシル。シグナムも腕を組んで、ルシルの目をしっかりと見ながら・・・

「私には決められることではないが、そう思いたい。騎士ゼストは、戦いの中でその命の幕を引くことを選んだ。そしてその相手が私だった。私は彼に応えることが出来たのかは判らないが・・・」

そう自身なさげにルシルに答えた。

「・・・シグナムのような素晴らしい騎士と戦い、そして逝けたのなら満足だっただろう」

「だといいのだがな・・・。これがお前に伝えておきたかったことだ。・・・それでは私もこれで失礼する」

そう言ってシグナムが立ち上がって、「ありがとう、セインテスト」って礼をぽつりと漏らしてレクリエーションルームから出ていった。会話が無くなって静まり返るレクリエーションルームに残ったのは私とルシルの2人。

「・・・本当にいいの、ルシル。ここに残っても・・・?」

「いいんじゃないか? もうしばらくは楽しもう。この時間を」

「そっか。うん、そうだね。そんじゃ、まずは・・・」

レヴィヤタンのところに行かないとだねぇ・・・ハァ・・・。

『ル〜シ〜ル〜・・・ど〜こ〜?』

「「ひっ・・・!」」

この後に起きるかもしれないルシルとレヴィヤタンの本気バトルに気を重くしていると、幽鬼のようなフェイトが映っているモニターが私たちの目前に現れた。

『どこに居るのぉ〜〜〜〜〜?』

今のフェイト、アリサの家で観た映画に出てくる貞○のようだ。寝ぼけていると思いたい。思わせて。思おう。うん、決定。このあと、ルシルはフェイトに捕まった。次に会った時にはゲッソリしてた。散々お説教をくらったらしい。ご愁傷さまぁ♪

追記。私がルシルにしたイタズラ、お化粧。綺麗にお化粧したルシルの目撃者続出。男女関係なく赤面する。そしてそれがバレた私も散々ルシルにお説教をくらった。そのときのルシルはそれは綺麗な鬼でした・・・まる(泣)

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