暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos15日常の新たな友・非日常の討つべき敵〜Wiedersehen〜
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†††Sideはやて†††

「ルシル君たち、間違って蒐集してもうた人たちと会えたかなぁ」

ルシル君たちから聞かされた最悪な大失敗に、今日もまたわたしはお悩み中。昨日の朝早く、ルシル君は情報確認を怠って犯罪者やない人を襲って魔力を奪ったって話や。

?―?―?回想や?―?―?

「もうっ、どうすんだよ! あんなヘマやっちまって!」

「まったくだ、ルシリオン。今までの苦労が水の泡だ」

「ルシル。今後の我らの活動に関してもう一度再考するべきだろう」

リンカーコア回収から戻って来たらしいルシル君たち。“闇の書”だけを転移されたことで後から向かったシュリエルも一緒や。そやけど、なんや騒がしい。ってゆうか「ケンカ?」しとるん?

「聴いてくれよ、はやて! ルシルの奴、犯罪者じゃねぇ奴から蒐集しちまった!」

「・・・・えええええ!!」

気まずそうにわたしから目を逸らしてるルシル君に、「一体何があったん?」って訊いてみるとルシル君は話し始めてくれた。ルシル君が得ていた情報が古すぎて、その事件はもう終わってて、その犯人がすでに亡くなってて、その関係者の裁判は終わって無実になってた事を知らずに、その関係者――管理局に入った人を襲った。しかもそれだけやなくて「民間の人まで・・・?」話をするにつれて土下座の姿勢になったルシル君を見下ろす。

「申し訳ない」

「う〜ん、わたしに謝られてもなぁ〜」

「で、どうすんだよこの先。局員や民間人に手を出しちまった以上、今までのように出来ねぇぞ」

「ああ。これまで以上に管理局から干渉、捕縛行為を受けるだろう。どうする?」

管理局。次元世界の秩序を守る人たちのことや。全てが終わったらわたし達は自分の足で出頭する予定やったけど、完成する前に捕まったらわたし、どうなるんやろう。せっかくみんなに悪いことさせたのにそれが全部無駄になるんやとしたら、わたしはみんなに何も残せへんどころか罪だけを残して逝ってしまう。それだけは嫌や。

「ルシル君・・・」

「・・・これまで通りリンカーコアは蒐集する。やり方も同じだ。魔導犯罪者を徹底して狩り、管理局員から如何なる干渉を受けても戦闘せず、逃げろ。場合によっては必要な戦いもあるだろう。だが傷つけるな。俺が言えることじゃないが」

「まったくだよ!」

ヴィータの怒りは収まるところを知らず、やな。これはわたしの出番や。わたしは「ヴィータ。ルシル君の言う通りにしよ」ってヴィータの袖を引っ張る。

「はやて、でも・・・!」

「わたしらは元よりアカンことをやってる。確かに今回のルシル君はそれ以上にアカンことをやった。でも、もうわたしらは引き返せへん所にまで来た。そやから進むしかないんや。シグナム、シュリエル。2人にもお
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