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ネギまとガンツと俺
第24話「異形の力」
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る。

 いくらここが外の世界よりも魔力が充溢してるといっても、ほとんどの魔力が封じられているという事実に変化はない。修行のためとはいえ魔法を使ったせいで魔力枯渇に陥りかけている。

「ちっ、少し張り切りすぎたな。ぼーや、約束どおり今日も授業料を払ってもらうぞ」

 口元がネギの腕に運ばれ、そのままカプリと噛み付いた。

 献血量程度の血を吸うことで魔力の回復にあて、もしかしたらさらに、わずかでも呪いを解くための材料にもしているのかもしれない……そのおかげで、ネギは連日フラフラになっているのだが。

「ふふふ、いいだろ? もう少し」
「も、もう限界ですよ」
「少し休めば回復する……若いんだからな」
「あっ、だめ」
「いいから早く出せ」

 まるでR18行為を思わせる2人の声に反応したのはその場にいた誰でもなかった。

「こ、こここらー!!」

 おそらく隠れていたのだろう。柱の影から物凄い勢いで、アスナが飛び出してきた。

「って、何やってるのよ、あんた達〜!?」
「……ん?」

 突如現れた彼女達の姿に、何の反応も見せず、とりあえずネギの腕から血を吸い続けるエヴァンジェリン。

 ほとんど顔を真っ赤にさせていたアスナが自分の勘違いに気づき、がっくりと肩を落とした。

「なぜ、キミがここに?」

 タケルが少し険しい声色で尋ねる。

「い、いや……ネギが心配で」

 恥ずかしそうに言いよどむアスナに、彼はあからさまなため息を吐き、今度は柱の陰のほうに声をかける。

「君達も……か?」

 僅かに逡巡するような間を置き、おずおずと見覚えのある顔ぶれ―3−Aの生徒達―が姿を現した。

 順に朝倉和美、綾瀬夕映、古菲、近衛木乃香、桜坂刹那、宮崎のどか。アスナと合わせて計7名だ。

「ハ……ハハ、まぁそんなとこです」

 朝倉和美が代表して、苦笑いを浮かべて答えた。

 彼女達がここに雁首そろえてここに顔を見せているという事実が偶然ではないことは明白。フラフラのネギが心配になったのが半分、残り半分くらいは好奇心、といったところか。

 尾行、追跡、不法侵入。

 言葉で表せばストーカーの行動といっても過言ではない。

 チラリとエヴァンジェリンを見れば、怒っているというよりも呆れているに近い。家主が怒っていないのだから、と考える反面、一応彼女達の副担任を勤めているという義務がある以上、きつく叱っておかなければならないという思いがタケルにはある。

 それらのごたごたした彼の気持ちを総じて、一言で表すと。

「――……面倒な」

 タケルが誰にも聞こえないような声で呟いた。

「全く……勝手に入って来おって」

 エヴァの言葉にタケルが大きく頷
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