暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第56話 鬼神降臨
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 祐斗は過去を乗り越えた。そして今度こそ、1人の剣士として私に挑んできた。だからこそ私はもう手加減をするつもりもなく、本気で勝ちに行くつもりだった。だけど……

ギィィィイイイン!!

「うそ……」

 私の剣は受け止められていた。透明の聖剣(エクスカリバー・トランスペアレンシー)の能力で姿を消し、天閃の聖剣(エクスカリバー・ラピッドリィ)の能力でとてつもないスピードが出ていたにも関わらず! それも反応できていなかった祐斗ではなく巴柄の刀とイッセーの赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)によって! 私はあまりにも驚き、つい集中が乱れて透明の聖剣(エクスカリバー・トランスペアレンシー)天閃の聖剣(エクスカリバー・ラピッドリィ)の能力を解いてしまい、皆の前に姿を現してしまう。

「何年お前の太刀筋見てきたと思ってんだ!」

「手を抜いているならともかく本気の火織ちゃんならどこから斬りこんでくるかなんてお見通しなんだから!!」

「イッセーくん!? 巡さん!?」

 それに遅れて振り返り、私とイッセー、巴柄の状況に驚き目を見開く祐斗。さらにそこで

「はぁぁぁあああっ!!」

 後ろから真羅副会長が薙刀を振り下ろしてきた!?

 私は即座に天閃の聖剣(エクスカリバー・ラピッドリィ)に意識を集中、能力を開放して即座にその場から退避する。

「皆、どうして……」

 疑問の声を上げる祐斗。それに対し……

「手を貸しましょう、木場くん」

「っていうかついに本気の火織ちゃんを独り占めなんてズルいよ木場くん!」

「そうだぞ木場! っていうか火織を最初に倒すのは俺って決めてたんだからな! 横取りされてたまるか!」

 三者三様の反応を返す皆。っていうかイッセー、そんなこと考えてたんだ。更にそこに

「木場祐斗、我々にも協力させてもらえないだろうか……?」

「私も……一緒に戦うわ!」

 ゼノヴィアとイリナまで加わってきた!

「ゼノヴィア……それに紫藤さんまで、どうして……?」

「なに、私達もいつまでも負けっぱなしが嫌なだけさ」

「でも僕達は悪魔だ。君たちの信仰的に共闘なんてしていいのかい?」

「正直な話ね、私達にはもう何が正しいのか分からないわ。今でも神の教えが間違っているなんてことは思ってないけど……」

「だが木場祐斗、君に昔起きたことが正しかったとは到底思えないし、アーシア・アルジェントのことも神裂火織の説を否定することが出来なかった」

「私達、あの後いろいろ考えたんだけどね、引きこもって考えても結局答えは見つからなかったわ」

「でもそんな中、例え何が正しいのか分からなくなっても、たったひとつだけ変わらない思いがあったんだ」

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