暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
01 「戻ってきた日常」
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に遊びに行くと思うんだ。だからショウくんもどうかな? ね、すずかちゃん?」
「え……あ、うん」

 月村が返事を返すと、ふたりの視線が恐る恐るといった感じにバニングスへと向いた。

「何よその目は。別にダメとか言わないわよ。遠出するなら大勢になるだろうし、そいつひとり増えたところで何も変わらないんだから」

 あとはそいつの意思次第よ、と続けるバニングス。
 あの子以外にどこかへ行こうと誘われたことがないため嬉しい気持ちはあるし、誰かしらの家族が同伴するということなので男女比による気まずさもほぼないだろう。ただ、俺は立場上断るしかない。

「悪いけど、それは無理だと思う。夏休みの大半はこの町を離れるから」
「大半ってことは旅行ってわけじゃないわよね。あんたのお父さんかお母さんの実家にでも行くの?」
「まあそんなところ」
「ふーん、まあそれじゃ仕方ないわね。なのはにすずか、諦めなさい」

 怒りっぽい印象を持っていたけど、意外とバニングスは落ち着いてるんだな。いや、そうじゃないとリーダー格にはなれないか。
 それにあまり踏み込んでこようとしないし、3人の中では一番話しやすいかもしれない。俺にも彼女にも話そうとする意思はあまりないだろうけど。

「じゃあ……また」
「うん、またね」
「ショウくん、バイバイ」
「気をつけて帰んなさいよ」



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