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虹の軌跡
第六十五話

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啓一
「冗談言ってる顔ではないんだよな」

はじめ
「でも、キャプテンのMAXって140km/h超えるんだろ?あんなん当てるので精一杯だぞ?」

はじめの言うとおり、キャプテンの球速はMAX143km/h

中学生の投げる球では最速と言っても過言ではない

そして、レギュラーメンバーが守備について勝負が始まった

キャプテン
「(最初は内角高めにストレートだ。恐怖心植え付けて、格の違いを見せてやる)」

大きく振りかぶり、オーバースローから第1球目を放つ

しかし

キィン

ボールがミットに入る音ではなく金属バットの打球音が響いた

打球は左中間を真っ二つに割る長打となる

虹太郎
「監督、判定を?」

監督
「あ、ああ…レフトへの二塁打、だな…」

判定
ストレート 141km/h
左2

部員全員の声が止んだ

まさか初球から打てるとは思わなかったのだろう

キャプテン
「ま、まぐれだ。次は無いぞ」

またイライラし出すキャプテン

2球目は外角低めにストレート

端から見ても球威は申し分なさそうだ

しかし、虹太郎には

虹太郎
「(相当ストレスあるんだろうな…フォームがばらついてる)」

キン

今度は流し打つように一二塁間を抜ける

ストレート 139km/h
右安
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