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ゲルググSEED DESTINY
第九十六話 小夜啼鳥は死を招く
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ルドへのエネルギー配分率の変更……このまま接近戦で!)

『下がってください!僕が落とします!!』

銃撃戦のビームが脅威であるならば接近戦を仕掛ければいい。相手のビームナギナタの出力も上がっているだろうが、ビームシールドのエネルギー配分を切り替えたことで、そうやすやすと突破される事はないだろう。もし仮に突破されたとしてもそれを躱す自身がキラにはあった。

「流石だな、スーパーコーディネーター。だが己のその傲慢さを後悔するがいい」

近づく瞬間を狙ってビームライフルが放たれる。回避ルートを予測しつつ放ったその攻撃をキラはビームシールドで防いだ。しかし――――

『そんなッ!?ビームの出力が……こんなに高いなんて!』

キラは自身が想定していた以上の火力に驚愕する。これまで戦ってきた機体のどの砲撃よりも出力が高い。もはや艦砲クラスといっても過言ではない威力だろう。このまま戦闘を続けたのではビームシールドが抜かれる。そう判断してキラはドラグーンを射出し、光の翼を展開させることで高機動戦に切り替え攻撃を受けるのではなく躱すことに徹する。そのまま接近し、今度こそビームサーベルを振り抜いた。

「賢しいな、接近戦なら勝てるとでも思っているのか?それともまたドラグーンで撃ち落とす?甘いと言わせてもらおう」

シールドで攻撃を防いだクラウは、そのままストライクフリーダムを弾き返す。

『なんてパワーだ!?これは一体!』

出力の差があり過ぎる。ストライクフリーダムの出力は現行のMSの中でもトップクラスの筈だ。そのストライクフリーダムが真っ向からの衝突で押し負けた。それでもキラはドラグーンによる攻撃でリゲルグを撃ち落とした時のように撃ち抜こうとする。

「そう何度も、同じ手は喰らわん!」

ドラグーンの攻撃を躱し、逆に軌道を読んで撃ち落とす。それだけにとどまらず、キラの動きに追従して逆にナギナタで攻撃を仕掛けた。

「量子インターフェースが単調なんだよ!何度も使ってるなら、その軌道くらい読み切れるさ!!」

クラウの本職はパイロットではない、技術者だ。故に、彼の戦い方は機体を知ることで初めて本領を発揮する。先の戦闘時におけるリゲルグでの戦いは、あくまでもその軌道パターンを読むための情報収集に過ぎなかったのだ。その為に自機含めた二十五機もの機体を犠牲にしたが、その程度の対価ですむなら安いものである。
地上のオーブ戦のデータも含め、今のクラウの頭の中にはストライクフリーダムの動作パターンをほぼ総て把握していた。

「技術者には技術者なりの戦い方がある――――悪いけど、勝たせてもらう!」







「見苦しいな、アスラン。例え君ほどのパイロットであっても私とこの機体を落とすことは出来ないことなど分
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