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桐乃は...
最終話

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「あ、帰ってきた。おかえり。」

先に帰っていた桐乃がリビングで雑誌を読んでいたが、こちらに気づいた。

「おう。ただいま」

それに返した。

「うん。」

「で、話ってなんだ?」

朝、桐乃が帰ってきてからが良いと言っていたことを聞いた。

「うん、言うね。すごく馬鹿げた話だけど、アタシ可愛くなりたいって昨日の晩願ったの。兄貴に気にしてもらいたくて、可愛いって言って貰いたくて。」

桐乃が俺に好意を持っていたなんて。全然気づかなかった。でも、それだと一つ疑問が浮かぶ。

「だったら、なんで俺だけが記憶が残ってるんだ。」

そう、これだ。好きになってほしいのなら嫌な自分の頃の記憶なんていらないはずだ。

「兄貴だけでも覚えててほしくて、誰にも前のアタシがわからなくなるのは嫌だから」

「そうだったのか。その…ありがとな。話してくれて。」

なるほど。嫌なところも良いところも好きになって欲しいってことか

「うん。朝私に聞いてくれたじゃん?あれ、本当に嬉しかった///しっかり覚えててくれてるんだって///ありがと///」

「お、おう///」

すごく照れくさいな///

「兄貴大好き!///」
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