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不老不死の暴君
第九話 亡国の王女
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バルフレアの台詞にセアも同意した。
するとバッシュが少し顔を顰めた。

「貴様ら、さっきから静かにしろと・・・」
「うるさい!」

セアを殴ろうとしてきた帝国兵をの攻撃をよけ手枷の角で帝国兵の後頭部を殴った。
他の奴等も経緯は違えど近くにいた帝国兵を倒したようだ。
残っている帝国兵は二人。
数ではこちらが有利だがこちらは丸腰の上に両手が繋がれている。
すると帝国兵の後ろからジャッジがきて帝国兵の胴をぶった切った。
ジャッジが兜を脱いでバッシュの方を向いた。

「ウォースラ!」

セアはその名前に聞き覚えがあった。
あれは・・・ダラン爺と談笑していた時の話だったか。
ダルマスカ王国軍の生き残りでラバナスタの反乱軍の実質的な指揮者。
ウォースラ・ヨーク・アズラス将軍の話が話題にのぼった。
セアがラバナスタに来た当時の反乱軍の活動の露出度に文句をいったところダラン爺がワシからアズラスに言っておこうというと言う形で。
最初は冗談だと思っていたが直後に反乱軍の活動が解りづらくなったので本当だったのかとセアは気づき、ダラン爺みたいに歳をとってたらこんな感じに自分はこんな爺さんになっていただろうとセアは感じた。

「侯爵の手引きか」
「初めて頭を下げた」

そう言ってウォースラは鍵を取り出しバッシュの手枷を外して、鍵をセアに渡した。

「いいか、ダルマスカが落ちて二年。俺はひとりで殿下を隠し通してきた。敵か味方かわからん奴を、今まで信じられなかったのだ」
「苦労させたな、俺の分まで」
「助け出す。手を貸してくれ」
「ああ」

そして捕まるときに押収された武器を取り戻すため押収品がある部屋へと5人は急いだ。
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