暁 〜小説投稿サイト〜
P3二次
XIII
[7/7]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
なら学費、生活費だって出しても構わない。
 それぐらいを捻出出来る程度には金を持っている。
 親の遺産と、それを種銭にして色々稼いだ俺自身の資産、余裕は十分にある。

「ほら、俺って留守がちだろ? たまに部屋に来ているんだろうし……いっそ住んでもいいんだぜ?」

 俺は別にホテルでもエスカペイドでも、どこでだって暮らせる。

「……何か今日のキーくんは、優しいね。子供の頃に戻ったみたい」
「いっつもは優しくないってか?」
「ううん。そんなことないけど……素直じゃないもん」

 静かな夜、俺と風花の声以外に音はなく、世界で二人きりになったみたいだ。

「ねえキーくん」
「ん?」
「一つワガママ言っていいかな?」
「何だ?」

 風花がわがままを聞いてくれなんて珍しい。

「朝まで、たくさんお喋りしたいな。キーくんの部屋で子供の時みたいに」
「……ああ、気が済むまで付き合ってやるさ」
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ