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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
乙 A
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「さっきはよくもやってくれたな、小僧・・・こりゃ仕返ししねえと腹の虫がおさまらねぇぜ・・・」

肉屋のおっさんは、怒りの形相で十六夜を見ながらそう言った。が、黒ウサギ以外誰も怖がっていない。

「皆さん!誰ですか、この厳ついハンバーガー屋さんみたいな人は!?」
「先日リストラにあってムシャクシャしている元ハンバーガー屋さんだ」
「それと、極度の幼女趣味の持ち主よ」
「さらにはショタコン。」
「オマケに十二歳より上は老婆とみなす、十二歳以下限定の両刀さんだ。」
「勝手に設定を作るな!!」

問題児達は、今日も絶好調である。
そんな様子の五人に、先ほどぶつかってきた少女がおっさんについて説明してくれる。

「そいつは肉屋のカラッチ・トーロっていって、最近この町で好き放題やってる悪党だよ!」
「あら、貴女まだいたのね。」
「怪我とかしてないか?」
「あ、それは大丈夫。」

一輝に手を取られ、少女は立ち上がった。

「で、カラッチについてだけど・・・相手に対して不利なルールを設定して、力で脅して参加を強制して来るんだ!!」
「へえ、そんなヤツなのか。」

一輝の声から、優しさなどが一切合切消えた。
残ったのは、純粋な怒りだけだ。

「十六夜、飛鳥、耀。ちょと付き合ってもらってもいいか?」
「ああ、いいぜ。」
「私もいいわよ。」
「うん。」

三人の許可を得たところで一輝はカラッチの元まで歩いていき・・・殺気を振りまく。

「さて、クズヤロウ。選択肢を二つだけくれてやる。一つ目は、俺に再起不能なまでにボコられる。二つ目は、今ここでギフトゲームを開催する。さあ、どうする?」

一輝の殺気にカラッチは声も出なくなるが、どうにか持ち直す。

「ふ、ふん!所詮はノーネームだな!てめーらみてぇに群れてるガキは、全然身の程ってヤツをしらねえ!」
「うるせえハンバーガー。」
「そうよ、うるさいわロリコンさん?」
「うん。ショタコンうるさい。」
「言いたい放題言いやがるな!?」
「いいからさっさと開始の宣誓をしろ。」

三人に突っ込んで多少は余裕が出来たのか、カラッチの調子が元に戻る。

「まあ待て。その前にゲームステージの準備だ!」

カラッチがそう言うと、五人の周りの風景が変わっていく。
変化が終わると、そこにあるのは迷宮だった。

『ギフトゲーム名“ラビュリントス”

 ・プレイヤー
  ・逆廻十六夜
  ・久遠飛鳥
  ・春日部耀
  ・寺西一輝

クリア条件
 ・ステージの謎を解き迷宮を突破。又はステージ内にいるホストを打倒。

敗北条件
 ・降参もしくはプレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合。

宣誓
 上記を尊重し、両者はギフト
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