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『曹徳の奮闘記』改訂版
第十三話
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「隊長酷いの」

「いやお前らがサボるから悪いんだろ」

 夜、俺はあの後から二人にグチグチ文句を言われている。

「……給料、二割下げるぞ」

「「全力で働かせていただきます(な の)ッ!!」」

 俺の言葉に二人が頭を下げた。

 やっぱこの言葉は二人を働かせる口実だな。(駄々こねる時に使うか)

「全く……ん?」

 中庭を通ると、趙雲が酒を飲みながらツマミとしてメンマを食べていた。

「よぅ趙雲。月を見ながらの酒か?」

「これは王双殿。そうですな、今宵はいい満月ですぞ」

 確かに綺麗な満月だな。

「美味そうなメンマだよな?」

「ほぅ。王双殿はメンマの良さが分かります か」

「まぁメンマは好きな部類に入るな」

「おぉッ!! 漸くメンマ好きな人間と出会える事が出来ましたぞ」

「……分かったからそんなに興奮するな。それと胸が当たってるから」

「おっと、これは失礼。メンマ好きがいると話しが進むので」

 まぁ好きなのが共通している奴がおると話しが進むからな。

「ちょっとだけ付き合うか」

「これはこれは、かたじけないですな」

 それから俺と趙雲は約三刻程飲んだ。




「頭いてぇ〜」

俺は頭を右手で押さえながら廊下を歩く。

「ちょっと飲み過ぎたな。てか、趙雲は酔ってなかったよな………」

 意外と強いな……。

「あ、あそこ行かな……」

 俺は頭を押さえながら鍛冶屋に向かった。




「こりゃぁ王双隊長。朝からご苦労様です」

「おぅ」

 鍛冶屋の店員が俺に挨拶をしてくる。

「んであれは出来たのか?」

「あ、はい。隊長から貰った書簡を見て作りました」

 店員は俺に袋を渡す。

 袋の中は黒い粉末があった。

「これがあったら火計とかやりやすくなるだろうな」

 俺は黒い粉末を見ながらそう言った。








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