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こんな私(俺)の物語
第十三話 聖剣ですか過去話ですか
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妖怪って聖剣に弱いのかな?




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Said兵藤一誠

「聖剣計画?」

「そう、祐斗はその計画の生き残りなのよ」

あのあと、一通りの活動を終え、家に戻ってきた俺とアーシアと部長。
今は俺の部屋に三人集まって、話をしている。話の内容は、そう、木場のことだった。

「数年前まで、キリスト教内で聖剣エクスカリバーが扱える者を育てる計画が存在したの」

「・・・・・・初めて知りました」

アーシアはこの計画のことを知らなかった。ん?じゃあ今は新人悪魔の俺達に伝えてくださってるんだよな?じゃあ、

「部長、紫さんにも木場のこと教えた方がいいんじゃないですか?」

「いいのよ。祐斗のことを言おうとしたら、『もう知っているわ』って言ってたわ。大方、朱乃から聴いていたと思うわ」

情報収集に余念がねぇ。流石紫さん。

「話を戻すわよな聖剣は対悪魔にとっての最大の武器。私達悪魔が聖剣に触れたらたちまち身を焦がす。斬られればなす術もなく消滅させられる。神を信仰し、悪魔を敵視する使徒にとっては究極とも言える兵器よ」

部長の説明から、その聖剣の恐ろしさがわかる。斬られれば終わりだなんて、とんでもない剣だ。

「聖剣はその出自は様々だけれど、一番有名なのはエクスカリバーかしら。日本でも色々な書物で取り上げられているわね。神の領域にまで達した者が魔術、錬金術等を用いて創りあげた聖なる武器ーー聖剣。けれど、聖剣は使う者を選ぶの。使いこなせる人間は数十年に一人出るか出ないかだと聞くわ」

「木場は魔剣を創り出す神器(セイクリッドギア)を持った能力者ですよね?それと同じように聖剣を創り出す神器は無いんですか?」

魔があるのなら、対極の聖剣を創り出す神器もあるんじゃないか?なんて短絡的に思った。

「無いわけじゃないわ。けれど、現存する聖剣に比べると、今のところ聖なる神器は今一つね。勿論、弱いって訳ではないのよ?中にはあなたの神器同様に『神滅具(ロンギヌス)』の聖具もあるわ。イエス・キリストを殺した者が持っていた神器、『黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)』が有名かしら。『神滅具』の代名詞になったとも言われているわ」

『神滅具』

神を倒せる程の力を有した神器のことだ。俺の左腕に宿っている『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』も神滅具だ。にしても、歴史の謎がいきなりネタバレされるとは。上級悪魔様とのお話は奥が深いぜ。

「ただ、エクスカリバー、デュランダル、日本の天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)、それらの聖剣が強力すぎ
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