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クラディールに憑依しました
ミニイベントが始まりました
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屋のドアの前に立つと、メニューを操作して木箱をドアの前に積み始めた。


「気休めだが障害物だ、どんなに早くてもドアの隙間から出られる角度から飛び出せば絶対に激突するだろう」


 こういう小細工を駆使してサボテンを追い込んだのか。


「では、開けるぞ」


 クラディールは音を立てない様にゆっくりとドアを開く、隙間が開いて暫くしたがサボテンが無理やり出てくる様子は無い。
 俺はクラディールにドアを完全に開く様に、合図を送る。
 クラディールがドアを完全に開け放ち、俺は部屋の中に飛び込んだ。


………………
…………
……


 あたしは宿屋の一室で椅子に腰掛けながら、ベッドの上でピナの羽を眺めているシリカをボーっと見ていた。
 あれから、死に掛けたボス戦の事がずっと頭の中でグルグルと巡っていた。
 攻撃パターンが変われば、あたしは足手纏いになる。
 これまでボス戦に参加しなかったのは、それかあったからだ。


 熱くなって、周りが見えなくなって、何度も止め様としたあいつの言葉も遮って。
 ホント、何やってんだか…………。



「ただいまー」
「た、ただいま……」


 部屋のドアが開かれるとアスナとサチが入って来た。
 ズンズンっと、まるで舞台上で男役が歩く様な、少し芝居がかったアスナがテーブルまでサチを引っ張ってくる。
 サチは無理やり引きずられて、避難する様に近くの椅子に座り込んだ。


「おかえりなさい、アスナさん。サチさん。お疲れ様でした」
「…………あれ? もうそんな時間なの? 結構早かったわね?」
「何言ってるの、もうお昼前だよ、これでもしっかりお仕事終わらせてきたんだから」


 サチの方に目をやると。


「そうだね、アスナの書類捌き凄かったよ――――私も見習わないと」
「キリトくん達から連絡は?」
「まだね、何かあったら直に連絡するでしょ」
「そっか、それじゃあ、みんなでお風呂に入ろっか」


 いくらなんでも唐突過ぎるわよ。


「ちょっと、あたしは流石にそんな気分じゃ…………」
「心のリフレッシュは大事だよーリズ。それとも、もうお風呂に入ったの?」
「いや、まだだけど…………さ」
「丸二日もボス戦やってて、もうヘトヘトだよー、みんなでお風呂に入りたいなー」


 このパターンはアスナの強制モードだ、あたしの髪型もそうやって今のショートになったし、色だって明るく染められた。
 他のファッションに関しても大抵はアスナの意見が反映されている。
 まぁ、なんだかんだ言っても、そうやってアスナに世話を焼かれるのも嫌いじゃない。


「はぁ…………わかった、わーったわよ、みんなで一緒にお風呂入れば良いん
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