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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
第7話 「協力と襲撃」
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発で完全封印!』

 モニターに映っているエイミィが興奮気味に言った。その気持ちは分からなくもない。

「こんな……デタラメな」
「でも凄いわ」

 暗雲が少し晴れて、現場に太陽の光が降り注ぐ。封印されたジュエルシードが宙へと上がり、ふたりの魔法少女の近くで浮遊する。そんなジュエルシードには見向きもせず、高町とテスタロッサは見詰め合っている。
 無言のままかと思われたが、高町は穏やかな笑顔を浮かべてテスタロッサに話しかけた。一旦口を閉じた後、彼女らしい言葉を口にした。

『友達に……なりたいんだ』
『――っ!』

 はたから見ても分かるほど、現場に穏やかな空気が流れ始める。だがブリッジには緊張が走り始めていた。大型の魔力反応がアースラと現場に向かっていると分かったからだ。
 直撃を受けたアースラには凄まじい衝撃が発生し、思わず倒れそうになってしまう。現場には紫電が降り注ぎ海面が爆ぜた。次の瞬間には、空を見上げていたテスタロッサに紫電が直撃。それを見た高町が助けようとするが、紫電に阻まれた。

「……ん?」

 先ほどより人の気配がしないと思って周囲を確認すると、クロノの姿がなかった。モニターに視線を戻すと、ジュエルシードを手に入れようとした使い魔を止めていた。

『邪魔をするな!』

 使い魔はクロノのデバイスを掴んで、強引に海面へと放り投げた。クロノは海面を何度か跳ねた後、体勢を立て直す。彼の手には4つのジュエルシードが握られており、そのことに気づいた使い魔の顔には、強い怒りの色が現れていた。
 しかし、使い魔は引き際は理解しているようで魔力弾を海へと放って水柱と津波を発生させた。逃走するつもりだと分かったリンディさんが指示を飛ばすが、先ほどの攻撃で不可能だと部下の人が返答する。リンディさんはため息をつきながら自分の席に座るのだった。



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