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SDガンダムGジェネレーション・オーバーワールド 明日無き未来へ
第2-9 地球へ
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だ。もし、予備の機体で無かったら最悪、俺の機体も候補に入れてくれても構わない。」
「・・・分かりました。和也さんがそこまで言うのなら検討しておきます。」

和也の言葉を聞いて肇は、整備しながら考えておくといい二人は別れた。和也は、一度立ち止まり先程の戦闘で智恵理が乗っていたジム改を見つめると再び歩き出した。



ミーティングを終えた美穂と法子は、智恵理のお見舞いに医務室までやって来た。智恵理は、ベッドに座っていて休んでいた。

「智恵理ちゃん。」
「美穂ちゃん。それに、法子ちゃん。」

二人が来たのを知ると笑顔で出迎えるが、その笑顔は元気が無いのは一目瞭然であった。

「・・・聞いたよね?私の処遇。」
「うん。聞いたよ。でも、どうしてあんなことを・・・」
「あの機体は・・・家族の仇だから・・・ッ!」

シーツを握りながら怒りを露にする智恵理。こんな姿を見たことの無かった二人は動揺してしまい戸惑ってしまった。

「あの機体だけでも倒せれば私は・・・どうなったって!」
「智恵理ちゃん!」

智恵理の言葉を遮るように美穂が大声を出した。智恵理は、美穂の顔を見るとそこには涙を浮かべながら自分を見つめる智恵理がいた。

「自分をもっと大切にしてよ!智恵理ちゃんは、一人だけなんだよ!智恵理ちゃんが居なくなったら、みんな悲しむよ!私だって!」
「美穂ちゃん・・・」
「そうだよ。みんな智恵理ちゃんの事好きなんだから。死んじゃったら何も残らないよ。」

智恵理に続いて法子も言葉を続けた。それを見た智恵理は、ふと和也がの言葉が蘇った。

「( 例え、どんな理由だろうと命を無駄にするな!お前は1人だけなんだ!お前を失えば悲しむ奴が居ることを知れ! )」
「(私は・・・)」
「智恵理ちゃん・・・」
「美穂ちゃん。今日は、戻ろう。智恵理ちゃんも疲れてるんだから。」

美穂が何かを伊井かけだが法子が制して智恵理に別れを告げて部屋から出ていった。

「和也さん・・・貴方も、私が居なくなったら悲しんでくれるんですか?」

智恵理は、誰もいない医務室で呟いた。しかし、それを聞く者と答える者はいなかった。
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