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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第6章:女の決意・男の勘違い
第19話:何か忘れてない?
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父娘(おやこ)の言ってる意味が一個も解らんぞ……
どうして相互理解を深める為にアドバンテージを取る必要があるんだよ!

「やれやれ……では危険な魔族の城にみんなで潜入大作戦ですか?」
拙いぞ、アニキまでもが危険地帯潜入を支持し始めた。
助けを求める意味を含めて、ビアンカさんに視線を向けたけど……優しく微笑んでるだけで止めてくれそうに無い。

「“みんなで”じゃないよ。僕はそんな危険な場所に行きたくない。何よりそんな責任は僕に無い! 魔族との相互理解を求めてる勇者達が行けばいいんだよ」
何だそりゃ!? アンタの娘がトチ狂った提案をし、それを父親として了承したんだろうに……

「ちょっとリュカさん、それはズルいでしょう! リュカさんだって潜入案に賛成したじゃないですか!」
「賛成したのは、相互理解を深める為に労力を厭わないという姿勢にであって、僕自らがその努力をしたいと言った訳ではない」

「ほぼ同じ意味じゃんか!」
「微妙に違う。若干のニュアンスが違う! これ、結構大事」
「まぁまぁまぁ……お父さんもウルフも喧嘩をしないで。大丈夫よ……別に乗り込んで魔族を皆殺しにしようって訳じゃないんだから。気付かれない様にすれば良いのよ」

事の元凶が偉そうに二人を宥めてる。
お前が余計な事を言わなければ、こんな事にはならなかったんだ。
アニキには悪いけど、オイラはコイツが大嫌いだ!

「気付かれない様にって……魔族の巣窟に入るんだぞ! そんな事は不可能に決まってるだろ」
「おやおやマイダーリンはネガティブメンね。大丈夫よ姿を変えて潜入すれば……あ、『変化の杖』を手に入れ忘れた!!」

アニキの不安に、偉そうな態度で反論してたが、何かを忘れてたらしく突然狼狽えだした。
いい気味だと言いたいが、この女の狼狽様はオイラ達にも影響がありそうで凄く怖い。
普段態度のでかいヤツが酷く狼狽えるのを見ると、こんなにも不安感に襲われるのか!

「何だ……この世界にも変化の杖が存在するのか?」
「え、ええ……本当はそれを手に入れてからデスパレスに乗り込む必要があったの……どうしよう……」
妙な会話だな。リュカさんとマリーの間では成り立ってるみたいだが、どうにも気になる事ばかりだ。

「おいアロー! お前、人間になったが狐時代の能力は失われてないよな!」
「え、あ……はい! まだオイラは人を化かす事が出来ます!」
突如話を振られ、偽る事なく答えてしまった……

「じゃぁデスパレス潜入にはアローも同行しろ。それからウルフも行け!」
「ちょっと待て! どうしてアンタが行かないのに、俺は行かなきゃならないんだ!? この世界にも変化の杖が存在するというのなら、それを手に入れてからでも良いだろう」

「ダメだね……あんな
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