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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
十五夜 〜少女はその奇跡を忘れないだろう〜
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それは虐げられし者の慟哭であった。非道な扱いを受け、大きな力の流れに為す術もなく流された者の呪詛。

『お前たちに解るか!?劇場版で初めて名前が出たせいか二次創作で名前を全然呼んでもらえない哀しみ!実は自我があるのに毎度毎度毎度毎度アルカンシェルで跡形もなく吹き飛ばされる上に諸悪の根源のような扱いを受ける哀しみ!!この世界に至ってはその影を見せる前に存在そのものを消滅させられた哀しみ!!挙句実は紫天の前座だったというオチを付けられた私の哀しみがッ・・・哀しみ、が・・・う、うわぁぁぁーーーーーーん!!!』
「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」

この場にいる人間の半分以上が何言ってるか理解できていないが、残滓組とフェイト、アルフは何となくだが彼女の心中を察した。

考えてみれば彼女は原作で言うなのはA'sのストーリー内ではパラレルで生きている事のあるリィンを除けば唯一の犠牲者だ。自我もあるんだか無いんだかハッキリしないうちに消滅させられている。はやてだけはナハトに対して謝っていたが、この世界ではそれすらも消滅したので彼女は本格的に哀しみを背負っているのだろう。未来に別のきっかけで生まれる可能性がゼロではないツヴァイよりも更に悪い扱いでは暴れたくもなるだろう。

「・・・アイン」
「なんだ、ツヴァイ」
「リィン・・・これ以上は我儘言わない事にします」
「そうか。それがいいかもな・・・」

今日より明日より出番が欲しい。それこそが今回の一件を引き起こした切実過ぎる理由という事なのだろう。
死後の世界までこの有様とは世知辛い世の中である。

「ねぇ、どうにかできないかな?」
「うん・・・何だか悪い人じゃないみたいだし、どうにかしてあげたいね」
「どうにかったって・・・どうやって?」

彼女に同情的なフェイトとなのはとしては何とか彼女の無念を祓ってあげたいのだろうが、生憎アルフにはその方法に見当がつかなかった。他の面々も同様のようである。尚、ニルスは未だにナハトの子守を任されているため話し合いには参加できない。
子守スキルEXのニルスもニルスだが、子守されるナハトもナハトである・・・主に精神年齢の低さが。

「そもそもこの町の残滓連中は、全てシャインの探しに行った”憑代”にあの子の思念が乗り移ったことが原因で外に出て来たんだろ?で、その憑依がとければあの子はまた虚数領域の思念の溜まり場に戻っていく。根本的にもう死んでるんだよ?」
「死んでるけど・・・でも元は夜天の一部なんでしょ?だったらプログラムだからこの世界に定着させる事くらい出来るんじゃなの?」

ここにリニスが居れば「親子だなぁ」と漏らしただろう。そう、プレシアは死後の世界の存在でも条件次第で現世に定着させられることを証明した。フェイトにプレシア程の
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