暁 〜小説投稿サイト〜
ゲルググSEED DESTINY
第八十八話 黒衣の奴婢
[2/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
く貫いた。







時間を遡り、ネオ・ジェネシスが発射される少し前まで戻る。主戦場からは僅かに外れつつも戦場として激しい銃撃戦が繰り返されている場所。そこでは見えない敵による攻撃と、それを迎撃するMSが戦闘を行っていた。

『クソッ!邪魔だ!』

「当然だろ?邪魔をして、落とすのが俺の仕事なんだから」

ミラージュコロイド搭載機による隠密部隊と先行して戦場に来た一部のジュール隊の戦い。ビームが、実弾が、と入り乱れ、その射撃戦は泥沼の様に続いていた。ジュール隊としては一刻も早く味方主力部隊との合流をしたい所なのだが、目の前の相手がそれを許そうとしない。

『チッ、ミラージュコロイドなんて厄介なものを使いやがって!』

『前大戦で何もできなかった私は、またこの戦いでも何もできないというの!』

ディアッカやシホもミラージュコロイドを搭載している敵を前に膠着状況が続き、全く好転しない事に焦りを募らせる。ケンプファーのショットガンは広範囲に弾がばら撒かれるためミラージュコロイドで隠れている敵に対しても有効ではある。だが、逆に言えばミラージュコロイドに対して有効な武装はディアッカのケンプファーにしかないという事だ。その弾薬も数が少ない為、ディアッカはジャイアントバズIIやライフルを使っていた。

「テメエ等もしつけぇな。いい加減落とされろや」

『ふざけるな!この俺がァ、こそこそと隠れて戦う事しか出来ない奴などに、負けるものかァ!!』

薄めの青い専用カラーを施されているイザークのリゲルグがダナのネロブリッツを狙うが、ミラージュコロイドを使い、消えては現れを繰り返すネロブリッツを捕捉することが出来ず、落とすことは愚か、まともに攻撃を命中させることも中々できない。
元々相性の面でも有利不利がはっきりとしてしまっている。純粋に機動力や性能を突き詰めて造られたリゲルグに対してネロブリッツはミラージュコロイドを搭載した特殊な機体だ。さらに言えばPS装甲でないリゲルグはネロブリッツの主兵装である実弾兵装も十分に脅威となる。

「何だかんだ言った所で、やっぱりザフトのエースっていうのは化け物じみてやがるな……」

しかし、相性では圧倒的に有利にも拘らず、未だに落とせないことからイザーク達ジュール隊が非常に優秀であることが分かる。ダナはネロブリッツのランサーダートを放つがイザークはそれを躱してすぐさま撃ってきた方向に向かってビームを放った。
当然、ダナはその場に止まることなどなく、攻撃を躱していく。先程からジュール隊とダナを中心としたミラージュコロイド搭載機の戦いはこれの繰り返しだった。千日手、とまではいかない。数も互いに少しずつではあるが減っている。落としては落とされてを繰り返し、規模がわずかながらに小さくな
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ