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Ghost trick
逃亡(前編)

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その翌朝。
ムウマは、海軍本部から姿を消した。

『取り敢えず、この格好は不味いな』

海兵の制服で、マリージョアの高町を歩くムウマ。

―カラン、カラン―

店員「いらっしゃいませ」

ドアを引くと、ショップ店員達の山びこ挨拶が響く。

『ONE PIECEの服って、露出度高ぇな〜』

手に取る洋服は、どれも露出度が高い物ばかり。

店員「何かお困りですか?」

すると、横から綺麗な女の店員が声を掛けた。

『フード付きのコートってありますか?』

ムウマは、駄目元で店員に聞いてみる。

店員「少々、お待ち下さい」

店員は、店の中をグルグル回りながら、要望の洋服を探す。

店員「当店では、こちらしかありませんね」

店員が出したのは、紅い雲が描かれた、何処か見覚えのある黒いコート。

『(暁やー!!)』

何と、ジャンプでお馴染みのNARUTO-ナルト-の、暁の衣装が売られていた。

『何か、凄ぇ…』

?「俺が選んだんだよ」

すると、聞き覚えのある声が耳に入った。

『………





















何だ、お前か』

神様「酷くない!?」

振り向けば、吹雪を“此処”に飛ばした張本人が現れた。

『つーかお前、その格好はモロ変質者だろ』

周りとは不似合いな格好を指摘する吹雪。

神様「他の奴等には、見えてないから良いの!」

『何ムキになってんだよ』

神様「もう、吹雪ヤダ…(泣)」

溜め息混じりに応える神様に…

『あ、コレと合うの全部、選んでくれません?』

神様「無視しないでよ!」

思いっきりガン無視する吹雪に、半泣きの神様。

『あんま話掛けんな。今は人多いから後にしろ』

店員が居なくなると、吹雪は小声で喋る。

神様「人間って色々と、面倒だな〜」

何処と無く楽しんでいる神様は、周囲を観察していた。

to be continued


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