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『曹徳の奮闘記』改訂版
第十一話
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を隠して、零が斥候からの報告を聞いていた。

「ふむ。長門どうする?」

「俺か? 俺なら……黄巾軍が村に総攻撃をする寸前に突撃させるな」

「むぅ。ならそれでいくかの。村の守備隊も余力が無いと思うからのぅ」

 確かにな。

「よし、全隊攻撃準備じゃッ!!」

 兵士達が頷く。

「……………」

「どうしたロッタ?」

 ふと、今回の戦に初参加するロッタの表情が冴えない。

「あ……戦なんて初めてだからね。今までは魔物を狩ったりしてたから……」

 そういやそうやな。

「まぁ大丈夫や。最初はキツイと思うけど頑張れや」

 俺はロッタの頭を撫でる。

「ぁ…………」

 ちなみに、クロエは戦争で人を斬った経験があるみたいやな。

「伝令ッ!! 黄巾軍が村に総攻撃を開始しましたッ!!」

 その時、伝令が来た。

「零………」

「うむ。全員、抜刀じゃッ!! 村々を襲う黄巾軍には情けをかけるなッ!! 容赦なくや れッ!! 全軍突撃ィーーーッ!!!」

 零は一気に突撃命令を出した。

『ウワアァァァァァーーーッ!!!』

 兵士達が雄叫びをあげながら黄巾軍に向かって突撃を開始した。

「よし、俺達も行くでッ!! クロエ、ロッタを任したでッ!!」

「あぁッ!!」

 俺は焔耶と一緒に馬に乗って突撃した。

「ウオォォォッ!!」

ザシュッ!!

「ギャアァァァッ!!」

 黄巾兵士の左腕を斬り落として殴って転倒させる。

「敵将は何処だッ!!」

 俺は周りに叫ぶ。

「ハアァァァァァッ!!」

「グビャアァッ!!」

 その時、何人かの黄巾兵士が吹き飛んだ。

 あ、あの全身に切り傷がある女性は楽進だ な。

 何でいるんだ此処に?

「村の者かッ!?」

「私は義勇軍の楽進と言いますッ!!」

 成る程、義勇軍か。とすると、李典や于禁もいるのか……。

「村の防衛は誠に感謝するッ!! 俺と共に敵将を討たないか?」

「は。喜んでッ!!」

 楽進が加わってくれた。

「敵将はいずこだッ!!」

「俺だッ!!」

 俺がもう一回叫ぶと、北斗の拳のようなボスが出て来た。

「俺はこの黄巾軍の将である馬元義だッ!!」

「楽進。俺が気を引き付けるからその間に奴を討て」

「分かりました」

「行くぞッ!!」

 俺は馬元義に突撃する。

「ヌオォォォッ!!」

 馬元義が槍で俺を一突きにしようと槍を出すが、俺は避けて槍を掴む。

「なッ!?」

「オリャァッ!!」

ザシュッ!!

 俺は槍を持っていた馬元義の右手を斬り落とす。


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