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虹の軌跡
第十九話

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気付いた時には既に遅かった

矢部に言葉を上手く拾われたので、言い逃れも出来ない状態だ

あおい
「どうして野球だけ駄目なの?そんなにボク達と一緒は嫌なの?」

半ば泣きそうな声のあおい

虹太郎
「そうじゃないよ。でも、俺にも事情が…」

???
「だったら野球で決めたらどうだ?」

不意に聞こえた声に反応すると、そこには帰ったはずの啓一がいた

あおい
「キミは…?」

啓一
「潮見啓一。一応、七橋(コイツ)のダチ。早川さんだっけ?何なら一打席勝負で決めたらいい。早川さんが勝てば入部、負ければ諦める。簡単だろ?」

虹太郎
「ミケ、俺は…」

突然現れて好き勝手言い出す啓一を止めようとする虹太郎


だが


あおい
「…わかったよ。その条件で勝負しよう」

あおいの闘志には既に火が点いていた
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