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勇者番長ダイバンチョウ
第10話 弱虫番長登場!? 喧嘩はダメ、絶対!
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 戦闘を終えた後だと言うのに、番の機嫌はすこぶる斜め下を行っていた。
 現在は日本政府が用意した極秘施設、基バンチョーベース(銘々:番)に戻っており、その中に用意された番専用の自室の中に居た。
 その自室と言うのは洋風に作られており、中は言ってしまえば殺風景と言えた。
 簡素な本棚に机、壁沿いには中位のサイズのベットが置かれており、必要最低限の生活を此処で行えるように作られていた。
 そのベットの上で番は今、不貞寝している真っ最中なのであった。
 原因は番達、通称地球防衛軍 番長組(銘々:番)がアメリカの首都ニューヨークに現れたゴクアク組のチンピラ達との抗争中に、その隙を突き日本に現れたゴクアク組の本隊を謎のロボットが破壊してしまった。と言うそうだ。
 それがどうにも番には不満でならなかった。共に戦ってくれる仲間になってくれるのだとしたら、何故姿をくらませてしまったのだろうか?
 どうにも、番には喧嘩の相手を横取りされたみたいで、それが番には不機嫌の要因ともなっていた。
 終始無言のまま、番は天井を見上げつつ、口を尖らせていた。
 やはり、何度考え直してもやはり腑に落ちない。確かに日本を守ってくれたのは礼を言うが、だからと言って何も言わずに去って行ったのは番としては許せなかったのだ。
 戸を叩く音がした。
 誰かが番の部屋の扉を叩いていたのだ。不機嫌の絶頂にある番が、その音に応じる筈もなく、寝返りを内、両耳を腕で塞いだ。
 戸を叩く音は次第に大きくなりだして行き、遂には全身でぶつかっていくような音になりだしている。
 流石に鬱陶しくなりだしてきたようで、ベットから身を起こして扉へと向っていく。
 不満げな顔を隠す事もせずに扉を無造作に開いた。その時番の目の前に映ったのは、茜と茜が振り上げて放った右足だった。
 その後の事は、余り良く覚えていない。気がつくと番は自室の床に仰向けで倒れていた事だけだった。
「大丈夫かぃ? 番」
 倒れた番を見下ろす形で見る茜。彼女の顔を見る限り、明らかに悪気を一切感じている様子が見られない。
「お前に言われると皮肉にしか聞こえねぇよ」
 鼻っ柱を抑えつつ、不満全開な口調を発しながら身を起こした。相当効いたのだろうか? 鼻は真っ赤になり、うっすらとだが鼻から血が垂れているのが見える。
「あんたがさっさと開けないのが悪いのさ。これに懲りたらノックがあったらさっさと開ける様にしな」
 茜の受け答えに不満を感じたのか、番の口から軽く舌打ちした様な音が聞こえてきた。幸い茜には聞こえなかったようだ。もし彼女に聞こえてたら今度は顔面に膝蹴りが叩き込まれてしまうだろう。
 正直未だに茜の蹴りはかなり効く。スケ番を張っているだけあり、その威力は番にとっても脅威であった。
「それで、一体何の用だよ?」

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