暁 〜小説投稿サイト〜
転生物語―魂の力―
DS編
地下墓地〜巨人墓場
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ルーし、とりあえず辺りを探索する。発見したのは巨大な棺桶で、中は真っ暗だった。
 しかし、その暗闇の中でも薄ぼんやりと光る何かがいくつか存在している。巨大骸骨剣士の目だ。恐らくここに入ってくるものを討つべく待ち構えているのだろう。

「ま、安全な方法で行くか」

 敵の注意を引き寄せる効果を持つ音送りの魔術を使い敵を一箇所に集める。そうした後は貫通効果のあるソウルの槍を放ち一網打尽だ。
 敵を殲滅した後、棺桶の中を探索していると神聖の武器を更に強化することができるようになる種火を発見した。アンドレイに渡してやれば喜ぶだろう。
 嬉しい成果があったことに笑みを浮かべながら俺は篝火へと戻り、転送でアンドレイの元へと向かった。

「さて、いい加減話してみるか」

 更に強化された神聖の蛇人大剣を手に、坊主頭の男へと歩み寄る。まだ一言も話していないというのに、なぜだろうか・・・・・・なんというか、こう胡散臭いと感じるのだこの男。
 しかし、何か有益な情報を持っていないとも限らないので仕方なく話しかける。

「どうもはじめまして、俺はエイトといいます」

「ああ、ようやく話しかけてきたか。俺はパッチってんだ」

 話してみて更に胡散臭さが増したような気がする。

「所でアンタ、一つ聞きたいんだが」

「何ですか?」

「こんな場所に用があるなんて、アンタは聖職者かなんかか?」

 聖職者。この言葉を口にした際、パッチの瞳に濁りが生じたのを見てとった。これでも王として過ごしたことのある身だ。それくらいは見透かせる。

「いえ、違いますけど」

「そうかいそいつは良かった」

 濁りは消えた。だが胡散臭さは消えてはいない。恐らく何かよからぬことでも企んでいるのだろう。生憎と、おとなしく引っかかってやる必要はない。
 とりあえず、奴に唆されたふりをしてお宝があるという崖へと歩を進め、下を覗き込む。
 当然、背後からゆっくりと忍び寄るパッチから注意をそらすことはない。

「ハッ! 馬鹿が!」

 真後ろまで放ったパッチが繰り出したのは背中目掛けた前蹴り。崖下を覗き込んでいる際にこんなことをされては真っ逆さまに落ちていくしかないだろう。
 だが、俺はすぐさま体を反転させパッチの足を掴み取る。

「なっ!?」

「バカはお前だ」

 そのまま足を強く握り締め、体を再び反転させる勢いに任せてパッチを崖へと放り投げる!

「一名様ごあんなーい」

 さて、落としたのはいいがそのっま放っておくのもなんだし俺も降りるとするか。

――――――――

 あの後、俺はパッチに深く深く反省させた後レアという名の聖女を助けた。話を聞くに、彼女と彼女の護衛二人もパッチによってここへ落とされ、そ
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