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SDガンダムGジェネレーション・オーバーワールド 明日無き未来へ
第2-8 戦闘終了
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「ん・・・」

智恵理は目を覚ますとそこは医務室の天井であることが分かった。そして、ソレスタルビーングの事を思い出すとベッドから飛び出そうとした。

「あら?起きましたか。」

すると、その気配を感じた船医でもある新田美波に止められた。

「智恵理ちゃん。落ち着いて。もう戦闘は終わってるから。」
「終わってる・・・じゃあ、ソレスタルビーングは・・・」

戦闘が終了したと聞くと戦意を失ってそのままベッドに座り込む智恵理。

「暫くはここで休んでね。これは、艦長命令でもあるからね。」
「はい。」

暫く休んでいると医務室に来客が現れた。

「やあ。智恵理。起きたんだな。」

楓と話を終えた和也は、医務室にやって来た。

「どうしてです・・・」

智恵理は、和也を見て半分睨むような感じで見つめた。

「どうして止めたんですか!和也さんが止めなかったら私は・・・!」
「死んでたな。」

和也の顔は今まで見たことのない顔で睨んでいた。いや、正確には怒っているようであった。

「お前は、何をしたか分かっているか?お前の行動には俺達の命を危なくするかもしれない行動だった。それに、自分自身命だって・・・」
「私は、家族の仇を討てれば自分の命なんか!」

その時、医務室にてパンッという音が響き渡った。和也は、智恵理の頬を叩き智恵理の頬は赤くなっていた。

「いい加減にしろ・・・」

和也は、奥歯を噛み締めながら言った。

「例え、どんな理由だろうと命を無駄にするな!お前は1人だけなんだ!お前を失えば悲しむ奴が居ることを知れ!」

和也の言葉を智恵理は黙って聞いていた。

「憎しみは憎しみだけを呼ぶ!なんの解決にもならない!」

そして、ドアに向かって振り返り歩き出す。

「お前は、今日付けでMSに乗る事を禁ずる。こらは、艦長命令でもあるからな。」
「ッ!?」

智恵理が何か言っていたが和也は、そのまま部屋を出ていった。部屋を出た後、そのままその場に立っていた。

「貴方も不器用ですね。もう少し、優しい言い方とかあったんじゃないですか?」

すると、そこへテンプルが現れた。何時から聞いていたのかは知らないがどうやら内容を知っているようであった。

「・・・あいつは我を忘れて俺に銃口を向けた。他の奴じゃ止められなかったよ。きっと・・・最悪、智恵理に落とされるのが目に見えている。」

あの時の智恵理は、邪魔をする者は誰であろうと撃ち落とす気迫・・・と言うより狂気にちがいない感覚があった。

「あいつは、優しい奴だからな。もし、正気に戻った時に過ちに気付いたときには一生引き連れて行くにちがいない。そうならないために悪役ってのは必要なんだよ。」

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