暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜白の剣士〜
喫茶店デート
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
なったカップを持ったエリーが立っていた。

「ああ、エリーシャちゃん。紅茶のおかわりは?」

「はい、いただきます♪」

カップをシュタイナーに渡し、シュタイナーはそのカップを洗い始めた。

「それで、リズベットちゃんは何飲むんだい?」

「じゃあ、ミルクティーで」

「了解、ミルク多めにしとくよ」

シュタイナーはカップを洗い終わると作業に取りかかった。

「本当だったら茶葉から淹れたいんだけどね〜」

「SAOじゃ、料理は簡易的になっちまうからな〜・・・」

「ああ〜、それアスナも言ってた」

「あたしは料理しないからわからないけど・・・」

「だろうな、リズって料理しなさそうだし」

「確かに・・・」

「あんたたち、喧嘩売ってる?」

「「マサカーソンナコトナイデスヨー」」

「何故片言?」

「はい、おまちどうさま♪」

俺たちがじゃれてる(?)間にシュタイナーはリズのミルクティー、そしてアップルティーを淹れ終わっていた。

「このアップルティーは?」

「わたしだね」

「召し上がれ♪」

そう言われるままにリズはミルクティーを一口。
飲んでしばらくして、

「美味しい・・・」

「だってよ」

「お粗末様です♪」

「シュタイナーってリアルでも喫茶店やってるの?」

「うん、とはいってもバイトとして働いてるんだ」

「へぇ〜・・・」

正直、彼の紅茶を淹れるスキルは大したものである。“料理スキル”が進化して最終的には“お茶スキル”を身につけたのも彼の努力の賜物である。
こんな風に何かに熱中できるのは本当に羨ましいものだ。
夕日が照らすその帰り、エリーは俺の顔を見て聞いてきた。

「シオン?どうしたの?」

「いや、何かに熱中できるのってスゲーなって・・・」

「シュタイナーさんのこと?」

「ああ、本当にスゲーよアイツは・・・」

エリーは少しの間黙ったあと、少しだけ頬を紅くして言った。

「私もあるよ、熱中すること・・・」

「なんだよ?」

それを聞くとエリーは俺の唇に軽くキスをした。
キスをしたエリーは悪戯な微笑みをしながら言った。

「キミだよ♪」

「ッ!!」

俺の顔はみるみる紅くなり、それを誤魔化すように視線を逸らした。

「はぁ・・・、んなもん、俺も同じだよ・・・」

俺はエリーに聞こえないようにそう呟いた。

「ん?なに?」

「・・・何でもねーよ!」

俺は笑いながらエリーの額にデコピンをした。

「いった!もう・・・!」

「ほら、帰ろーぜ!」

俺はエリーに手を差しのべた。しかし、エリーは膨れっ面のままこっちを見ない。

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ