暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
涙 〜Lacrimae〜
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†††Sideルシリオン†††

『ごめんね、ルシル』

シャルが静かに目を伏せながら謝ってきた。しかしその前に、謝罪する姿勢ではないような気がするんだが・・・まぁいいか。

『謝られる理由が判らないんだが。何に対しての謝罪なんだ?』

ロッキングチェアに座りながら本を読むシャルに訊き返す。

『色々と迷惑を掛けているから、かな・・・』

『・・・気にするな』

エメラルドの円卓を挟んで座るシャルにそう答えた。シャルは顔を少し上げて、しかし私に視線を向けることなく微笑をつくり、そしてまた手にしている本へと再び視線を落とした。

現在、私とシャルの“意識体(せいしん)”が居るのは創世結界・“英知の書庫アルヴィト”の一画だ。今は瀕死のシャルの“意識体”だけを、ここ“アルヴィト”に移している状態だ。契約メンタルリンクによって、私とシャルとの間に契約証(ライン)が繋がっているからこそ可能なこと。そのおかげで、こうして精神世界である創世結界内でシャルと話すことが出来るというわけだ。

『さて、こうして話も出来るのだし、現状についておさらいといこうか』

『気になることが1つあるの。私を貫いた剣。あれはルシファーの剣で間違いなかった。でも、私に奇襲を仕掛けてきたのはルシファーじゃなくて、女だった。ベルゼブブかベルフェゴールのどちらかなのは間違いないはずなんだけど。でも何でこの女がルシファーの剣を持っているのかが解らない』

シャルの“意識体”から記憶を抽出して、円卓の上に画像として浮かび上がらせる。浮かび上がったのは白髪の女。私も見たことがないな。シャルの視覚を覆うのは、何かの文字が書かれた紙のような。そう、本のページのような。それを圧倒的物量でシャルを押し流し、視覚阻害中に例の剣を投擲、撃破というわけか。

『今回はどいつもこいつも知らない顔ばかりだ。どれだけ代替わりしたんだろうな・・・? それはともかく。この剣、かなり強力な神秘で創造されている代物だった。作成者はナンバー]断罪ダムナティオ。武装名はルートゥスだそうだ』

ルシファーの剣――ルートゥス(悪ふざけという意味だ)の画像も一緒に映し出す。剣に関しては、複製能力を利用して解析した結果、判明したことだ。“悪ふざけ”。随分と馬鹿にしたネーミングだ。ふざけやがって。

『この女がルシファーの剣を持ち現れ、昨夜、持ち主であるルシファーは姿を見せなかった』
  
昨夜姿を見せたのはアスモデウス、レヴィヤタン、サタン、そして白髪の女。白髪の女に続いて、私は円卓上に確認されているヤツらの画像が浮かび上がらせる。

『このうち、斃したのはマモンとサタンの2体だよね?』

『そうだ。マモンは英雄の居館(ヴァルハラ)に取り込み、サタンは複製真技で消した』

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