暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第12話 『言い忘れ』
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んな、元気でした?」
「フォワード陣もデバイスたちも、絶好調です!」


 シャリオは先程訓練場で初めてコタロウの画面操作をみて、嘆息した呆れ顔だったが、すぐに戻して明るく答えた。






△▽△▽△▽△▽△▽






 実際訓練が始まるとコタロウが各グループに対して画面展開し、全員を驚かせたことなんてすぐに頭の片隅まで追いやり、隊長たちは教えること、新人たちは教えられることに集中した。
 スバルは現在、背中を木にたたきつけられ、「()ぅ」とうめき声を上げている。


「なるほど。バリアの強度自体はそんなに悪くねェな」
「はは。ありがとうございます」


 ヴィータが評価をし始めたため、大きく息をついてからスバルは彼女に近づき、


「アタシやお前のポジション、フロントアタッカーはな、敵陣で単身に切り込んだり、最前線で防衛ラインを守ったりが主な仕事なんだ。防御スキルと生存能力が高いほど、攻撃時間が長く取れるし、サポート陣にも頼らねェで済む。って、これはなのはに教わったな」
「はい、ヴィータ副隊長!」


 大きく返事をすると、ヴィータは両手を(かざ)して魔力を展開する。


「受け止めるバリア系、(はじ)いて()らすシールド系、身に(まと)って自分を守るフィールド系。この3種を使いこなしつつ、ポンポン吹っ飛ばされねェように、下半身の踏ん張りと、マッハキャリバーの使いこなしを身に着けろ」
「頑張ります!」

<学習します>


 短い間にスバルの個人内変動(くせ)を学習したマッハキャリバーはまだまだ覚えることは多そうだと意気込んでいるようにみえる。


「防御ごと(つぶ)す打撃は、アタシの専門分野だからな」


 自分の身長ほどある大きな槌の先をスバルに向けると、


「グラーフアイゼンに打っ叩かれたくなかったら……」


 ヴィータの目の色が変わる。


「しっかり守れよ」
「はい!」


 そのときは身の心配はしないからな。と思わせる低い声に相応の返事で応えてみせた。





△▽△▽△▽△▽△▽






「エリオやキャロは、スバルやヴィータみたいに頑丈じゃないから、反応と回避がまず最重要。例えば――」


 フェイトの周囲には現在複数の障害物と球体機器(スフィア)に囲まれている状態で、合図とともにスフィアからビームが発せられると、彼女はステップやジャンプをして避ける。


「まずは動き回って狙わせない」


 障害物を左右へ横切り、相手を錯乱させ、


「攻撃が当たる位置に、長居しない。ね?」
『はい!』


 こうすればよい。と、
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