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季節の変わり目
関係

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 ベッドに眠る進藤は死んでいるように動きがなかった。進藤の両親はベッド脇で何も発さず息子の顔を見ている。進藤は頭を強打したが、幸いにもたんこぶと少しの出血だけで済んだ。一応脳のレントゲンも撮ったが、異常は見当たらないらしい。進藤が目覚めたら検査をして、異常が本当にないと確認できれば明日にも退院できる。病室のカーテンは閉め切られているけれど、夕日が透けて見える。今日が嘘のようだった。僕と佐為さんは進藤の両親に「もう大丈夫ですので」と言われて、病室から出ていった。エスカレーターの中でも、僕たちは無言だった。病院を出て最初に吸った空気はまずかった。佐為さんに向き合って、僕はやっと話しかけることができた。

「なぜ進藤はあんな状態になったんですか。何があるんです。あなたと進藤の間に」

僕は何も知らない。しかし、自然と佐為さんを責める口調になっていた。気まずさを取り除くつもりはなかった。佐為さんは無言のままで、俯き、垂らした片腕を自分を守るようにもう一方の手で触った。十秒ほど経ったところで彼は口を開いた。

「私が・・・聞きたいです。何が起こっているのか。何がヒカルと私の間にあったのか」

「進藤は、あなたを誰と勘違いしているんですか」

佐為さんは顔を上げた。僕の瞳を見つめ、「そう、全部聞いていたんですね」と眉間に皺をよせた。

「ごめんなさい。失礼します」

彼はそう言うと一礼して走っていった。

「あなたがsaiだったんですか!?」

僕の言葉に一層速さを増していく。彼の姿はもう視界にはなかった。

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