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IS<インフィニット・ストラトス> ―偽りの空―
Introduction
第十六話 落日
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ることになったのだけど、これだけは言わせて欲しい。

「う〜ん、紫音ちゃん。こんなのはどうかしら?」
「これだけあると迷うッスね〜」
「ふにぃ、フォルテさんに似合う水着なら限られると思いますぅ」
「私もサイズが限られてしまいますね……」
「あ、たっちゃん、たっちゃん。これどう? これどう?」
「うっは、ずっちん、それ最高! 際どいラインで男どもを悩殺しちゃえ!」



どうしてこうなった……!



 半ば強引ではあるけど、僕は楯無さんとフォルテさんに連れられてこの辺りで最大級のショッピングモールにきていた。ここに来れば何でも揃うと言われるほどで、平日から人も多く週末ともなれば家族連れなどでごった返す。
 当然、学園の生徒たちもよく利用しているようで……。

「あふぅ、こんなに人がいたら大変ですねぇ。フォルテさん、迷子にならないように気を付けてくださいねぇ、小さいんですからぁ。逸れたら見つけるの大変ですしぃ、面倒ですからぁ」
「小さい云々はこの際いいとして、最後に本音が見えてるッスよね!」

 まず、フォルテさんが出かけるということでフィーさんがついてきた。

「あら? 西園寺さん。あなた達も買い物? そう、私もちょうど水着を買いに来たのよ。せっかくだから、ご一緒してもいいかしら?」

 たまたま来ていたウェルキンさんが合流することに。クラス対抗戦が終わったあと、クラスが違うせいであまり接点はなかったけど、何度か会って割と仲良くなることができた。

「お、なんなのこの人ごみは……って、たっちゃんご一行!? なになに、このパーティは。魔王討伐でも行くの?」
「魔王はともかく小国くらいなら軽く侵略できそうなメンツだな」

 いろんな意味で目立っていた僕たちのもとに、これまたたまたま来ていた薫子さんとその友人の佐伯さんがやってきて彼女たちも合流することに。いつの間にかすごい人数になってしまい、さらに目立つことに……。
 佐伯さんというのは、フルネームが佐伯京子さん。短めの黒髪に中性的な顔立ちでボーイッシュな人で、その見た目に違わず言動もサバサバしている。
 佐伯さんは薫子さんの親友で、彼女のことを『ずっちん』と呼ぶ。薫子さん経由で今まで何度か話したりすることはあったけど、中でも整備科志望という共通点があり薫子さんと佐伯さんとは特にフィーさんが仲良くなっている。

 そんなこんなでさっきの状況に至るのだけど……。

「ねぇ、紫音ちゃん。こっちはどう?」

 楯無さんは水着を試着する度に僕に見せて意見を聞いてくる。正直、目のやり場に困ってまともに水着を見ることができないのだけど、そんな僕を見て楯無さんは満足気にまた別の水着に着替える。結局、僕は意見らしい意見が言えなかったけど、一番似合っている
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