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切り開く為の力
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この世界で新たに転生した俺の生活は俺が前の世界で夢だった事ができた。
裕福ではないが、それなりに充実していた生活だった。
母はパートで働き、父は漁師で俺もたまにその仕事を見に父の船にのって魚を釣ったりしていた。
だけど、そんな夢だった生活は長くは続かなかった…………


俺が中学二年の終わりの春休み、俺はいつものように親父の船に乗り
いつもより遠くに船を移動させ、そこで漁業を始めた。そんな親父を見ながら俺も釣竿を持ち釣りに集中した。


一時間たった後、どこからか爆発音が聞こえた。
俺はその方向を見て、思い出した。
ーーそうか、白騎士事件か……
そうISでは重要イベント、白騎士事件。
原作の主人公、織斑一夏の姉、織斑千冬がISに乗りミサイルを一つ残らず壊し尽くし………確かISの性能を示した。
ーーじゃあ、大丈夫か………
親父は仕事に集中しているのか、爆音に目もくれなかった。
俺も釣りに集中し始めた。

俺と言うイレギュラーの存在がいるから原作通りには行かないと言うことを俺は忘れていた。

だから、あり得ないことが起こった。
「一輝!危ない!!」

ドンッ!

いきなり親父に背中を押された!

ジャバンッ!

「プハッ!何すんだ!?親……父?」
俺は目を疑った。
親父の船は少しの部分を残し爆発して燃えていたのだから………
「………ハアァァ!?」
俺は信じられなかった。それもそうだ、海に落とされて海面から顔を出したら親父の船は燃えていた…
ーー…そうだ!親父は!?親父はどこにいるんだ!!
俺はあわてて周りを見ると…
ーー……いた、見つけた。
泳いでそこまでいくにつれ、スピードは遅くなった。
おやじの下半身は、千切れていたからだ………
俺は親父を抱き寄せた……その体は生暖かく、しかし、ゆっくりと冷えていった。
「親父………嘘だろ……?……なあ、親父……?」
その問いには誰も返さなかった……

涙が止めどなく流れている。

いまだに爆発音が続く……

俺は視線を音のする方に泣きながら睨み
ーー…何でだよ……何で!!

ギリィッ!

俺は歯軋りをしながら、ある感情が湧いた………憎しみ……
ーー…アイツは……アイツだけは許せねぇ!!
親父を抱きながらそう決意した。

そして、すべてのミサイルを落としたアイツはこちらに気付きこっちに来た。
「貴様!何でこんなところにいる!?」
俺は何も答えず、目の前の奴を睨んだ。
「おい、何か答えろ」
「……何でこんなことをした?」
アイツは、少し苦虫を噛み潰した顔をして
「国を救うためだ……たとえ、それがあいつの思惑でもな………」
ーーあぁ、こいつも俺と同じで自らの正義の……為なのか………
そう思ったら、憎し
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