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誰が為に球は飛ぶ
青い春
拾陸 前夜
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していた。
玲がどんどん、表情豊かになっていく。
それを見る度に、真司も何だか嬉しくなる。

「そうか…綾波も明日、応援に来てくれるんでしょ?」
「うん」
「見せるよ…僕が、いや僕らがこの一年間、何をしてきたか……それを見せるよ」

真司は、玲の赤い目を覗き込んだ。
この赤い目を見るのは、これまでは少し気が引けた。しかし、今は、堂々とその視線を受け止められるような気がした。

「応援しててね。」
「うん…力一杯、心を込めて応援するわ」

玲が微笑む。
真司も微笑む。
2人の視線はそのまま、お互いを覗き込んだままで。



駅のホームで、2人の影が一つに重なった。








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