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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
旅立ちの理由
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おい、1年半以上留守にしてたら、もう国が無くなってるんじゃねーの?」
「いや…多分大丈夫だと思うよ。さっき向こうの世界から『天空の剣』が送られてきたし…きっと誰かが上手く統治してくれてるんだよ」
まるで気にする必要なしとばかりに、軽い口調で自国の平和を信じるリュカ。
「誰かって…一体誰だよ。信用出来るのか?」

「王妃のビアンカも、第一王位継承者のティミーも、第二王位継承者のマリーも、こっちに来ちゃってるから、きっとリュリュが女王になってるね!」
「えぇ!?リュリュが………父さん、幾ら何でもリュリュにはムリですよ!リュリュは王族としての教育を受けてないんですよ…国政を行うのは………」
「僕だって教育を受けてないよ。でも何とかなってる!それにリュリュ本人が国政を執り行う必要はないんだ…僕にそっくりな彼女は、トップに据える事でカリスマを最大限に生かす事が出来る。…多分ポピーがサポートしてるんじゃないかな?あの娘なら国を統べる素質があるし、何より他人(ひと)の心を読む事に長けている。ポピーが家臣や貴族達に嫌がらせをし、リュリュが優しく救い出す…そんな形を作り上げてしまえば、女王に反旗を翻そうとは思わないよ」
「なるほど…ポピーなら出来そうですね…」

「随分とその2人を信用してるんだな…何者だい?」
「2人とも僕の娘だ」
リュカはオルテガの問いに満面の笑みで答える…誇らしげに!
「娘…でも先程の言い方からすると、王位継承権を持ってない様だが?」
「持ってないワケじゃないんだけど………ポピーはティミーの…このティミーの双子の妹だ。でも既に隣国へ嫁がせてしまっていてね…現状では直接グランバニアの女王になる事は出来ないんだ。リュリュは未婚だが、僕が愛人に生ませてしまった娘でね…歳はティミー・ポピーと同じだが、城で育った訳ではないから、能力的に疑問が残る。努力家だし素直で良い子だし、何をやっても上手く行くとは思うけど、何事に置いても勉強する時間というのが必要だ。………でもこのまま統治が上手く行ってるのなら、王位を譲っちゃても良いよね!?僕、グランバニアへ戻ったら、悠々自適な隠居生活に浸っちゃてもOKだよね!?」

「OKなワケないでしょう!リュリュもポピーも父さんが巻き起こした騒動を維持する為に頑張ってるんですよ…早く帰って政務を取り仕切ってくださいよ!じゃないとポピーはともかく、リュリュが可哀想だ…」
「何だ何だ…ボウズは双子の妹より、腹違いの妹の方が可愛いのか?『半分しか血が繋がってないから、ヤっちゃってもOK?』的な事考えてんのか?わっはっはっはっ…お盛んなボウズだな!リュカちん…余所で子供を作りまくるのも考えもんだぞ!」
オルテガは豪快に笑い、娘の彼氏をからかってみせる。

「貴方が言える立場じゃないでしょう!」
だが
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