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俺の異世界転生記
プロローグ
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本当に一瞬の出来事だった。
ガソリンスタンドに入って、給油を店員に頼んで何気なく窓の外を見ていると耳をつんざく轟音に意識を失った。

それからは何が起きたかは分からない。
ただ状況から見て、ガソリンスタンドで何らかの原因で大爆発を起こしたのだろうと想像が付いた。そしてガソリンスタンドに居た俺も巻き込まれたのだろう。

つまり....ここは天国か?それともまだ死んではなく、生死の境をさまよっているのか.....
曖昧なのは、辺りが一寸先も白で埋め尽くされた空間でこれといった判断材料が無かったからだ。
だが、その答えはすぐに分かった。

「初めまして。」

いつの間にか目の前にギリシャ神話に出てくるような女性が立っていた。
瞬きに合わせたように現れた彼女に面食らっている俺を余所に彼女は話を続ける。

「ここは。そしてここはあなた達の言葉で言うなら天国の地獄の狭間、私達は天獄と呼んでいます。?と言っても本来居る筈の閻魔も死の国への船頭も居ませんけど」

神の言葉に俺は首をかしげた。
何故?俺は死んだのだろう。

「ええ、ですが今日の事故で人が多くの人が亡くなりました。それもその多くの罪のない人間は一人の人間による人為的要因でです」

怒りに端正な顔を歪ませた神は大きく息を吐き出すように言った。
その要因とはなんだ?

「タバコです。1人のその身勝手な行動であの事故を引き起こしたのです。ですが、安心してください。もちろんそのタバコを吸っていた男は地獄行きの船頭の案内の元、地獄へ直行してもらいましたし、残りの巻き込まれた人達は閻魔の元で公平に選定されています」

そこで俺に新たな疑問が生まれた。この状況に最も相応しい疑問が。
だが、それを言う前に神が察したように話始めた。

「それでですが、何故貴方だけ閻魔の元に行かせず、ここに残したかというと.....転生してもらうためです」

転生?あの生まれ変わるのか?

「ええ、そうです。それと理由は神のルール、まぁ、端的に言えばそうですね.....多くの人間が亡くなった場合、その中からランダムに選び、1人を転生させるというルールですね」

そうか、話は分かった。だが、俺としてはこのまま天国へ行きたい。他を当たってくれ。

「すいません、それは無理です。神のルールは簡単には曲げられませんし、一応ランダムとはいえ、選ばれたのですから」

なら、仕方ない。神の意向に沿うとする。

「納得してくれて何よりです。それでですが、転生先はファンタジーのような世界となります。もちろんそんな世界に生身で送り込むような真似はしませんよ?転生特典としてあなたの記憶にあったジョジョの奇妙な冒険と呼ばれるものから3つ選んでおきました」

別に無くても問題ないが..
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