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辻堂雄介の純愛ロード
第玖話『雨の日の出来事』
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「けど、買ってる時点で同罪だぞ」

「わかってるよ。でも、アタシはナメられるのが嫌なんだよ。まあ、自分で選んだ道だから仕方ないけど」

「……やっぱり親子、か」

「……ですね」


愛を見て笑みをこぼす先生の言葉に俺も同意する。やっぱりよく似てるよ愛と真琴さん。


「ふん……ユウ。アタシ早退する」

「ああ。わかった。あんなことした後だと居づらいよな。先生には言っといてやるから」

「ん、わりぃな」


 そう言って、保健室を出て行った。


「仲いいんだな。泣く子も黙る番長と…」

「まあ、身内ですから。割と普通だと思いますけど?」

「その普通が彼女の周りでは少ない」

「確かに……。それじゃあ、俺も戻るんで後はよろしくお願いします」

「ああ」


 先生に後を任せて、俺は教室に戻った。
そして、いつも通りの授業を受けて放課後に胡蝶の所でポスターを受け取り家路についた。




 ◇◇◇◇◇





「なあ、愛」

「ん?」


 夜、ソファーに寝転がってラブと遊んでいる愛を呼ぶ。遊ぶことに夢中で生返事だ。


「今度の日曜は暇か?」

「日曜?………うん、特に何もないけど」

「そか。じゃあちょっと頼みがあるんだけどいいか?」

「別にいいけど、珍しいなユウがあたしに頼み事なんて」


 愛がラブとの遊びを一時中断してこっちに顔を向ける。


「それで、なに?頼みって」

「ああ、あのな―――」
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