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ロックマンX2nd・闇の書とトランスコード
第1話 「コード・クラッシュ/CHORD・CRASH」
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6月3日 PM9:05 鳴海市中丘町

静まり返った夜の住宅街、そのなかで一軒の平凡な自宅にて。
「……」
車いすに座った一人の少女が、月明かりが照らす部屋の中を進み、そして目の前にある一台の電話へと手を刺しのばした。どうやら着信のメッセージを聞いているようだ。
内容は彼女が御世話になっている大学病院の女医で、明日の誕生日に少女を食事に誘いたいという内容であった。
「……」
メッセージを聞き終えた彼女はフッと笑んで、その後自室へ向かって車いすからベッドへ移って横たわった。それからは特に寝る様でもなく、スタンドを灯して本を読み始めていた。そんな彼女を本棚から一冊本が彼女を見つめているかのように納められていた。
その本は、鎖で拘束され、丸で封印されているかのようにも思える。そして、彼女が読書を続けてしばらくの後、その本に異変が起きた。
「……!?」
背後からの気配に寄り少女は振り向くと、そこには不気味に光を放ち浮かび上がる一冊の本の姿が、本は戒めの鎖を破かんと暴れ、遂にはその戒めを引きちぎったのだ。
「え!?」
怯える彼女だが、本は彼女に抵抗は起さず、静まって中へと浮遊していた……
本はレイジングハートやバルディッシュのように言葉を発し、それが少女の耳から聞こえて来た。
その不気味な書に、少女はただ見つめていた……

早朝、僕はなのはと一緒に朝の稽古に励んでいた。もちろんロックマンと魔導士の訓練。
こうして毎朝モデルXと共にバスターの射撃精度を磨いている。
「それっ……!」
ヘッドアーマー頭部のカメラから映し出される素早く動き回るホログラム映像をバスターで何発も狙い撃つ。
「これで最後!」
最後のホログラムを放ち、僕はロックマンを解除した。
『お疲れ様!タケル』
「前よりも上手くなったかな?」
『うん……85点ってとこかな?』
「微妙……」
『しかし前よりも格段に上達してきている。この調子で頑張ろう?』
「おつかれ!タケル君?」
なのはのほうも練習が終わり、そして僕の元へ駆け寄ってくる。
「お疲れ、なのは」
「今日のタケル君、すごかったよ?一発も外さないなんて」
「そう言うなのはも凄いよ?」
僕らはお世辞を言いあいながらも自宅へと戻って、学校へ行く支度を始めた。
「おはよう!」
僕は元気な声とともに食卓へと駆け下りて来た。そこには新聞を呼ぶ父さんと朝食を作る母さん、兄さんと姉さんがいる。
「あ、おはようタケル、なのは。お前達に手紙が来ているぞ?」
そう言うと、兄さんは僕達に封筒を手渡した。送り先はゼロとフェイトである。
「そういえばその文通もここ半年で結構届いているな?」
新聞から顔を出す父さん。僕となのははゼロとフェイトのことを家族へ説明している。
「今度、ゼロ君とフェイトちゃん遊
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