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パンデミック
第三十八話「暴走」
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ーーー【エクスカリバー本部・第2装甲壁内】


「クッソ!どんどん増えてやがる!」

「第1装甲壁の方は大丈夫なのかよ!?」


第2装甲壁内の感染者の数は、時間が経つごとに増えていた。
もはや、第1装甲壁の防衛は絶望的だった。

戦い続ける兵士達の顔には、既に疲労の色が見えている。戦える兵士の数も少なくなってきた。


それでも、兵士達は戦い続ける。



人類の存亡は、自分達の手に託されたのだから…………
















「おいおい……まるで、地獄じゃないか………」


激しい攻防の中、ソレンスは返り血を浴びたまま茫然と装甲壁内を見回す。

「オルテガ……ユニ……あいつら、生きてるんだろうな?……クソ!今は考えるな!
とにかく、今は自分に出来る最善を尽くそう!今はそれしかない!」

自分の中の迷いを振り切り、ソレンスはコンバットナイフを構え直す。


「…………………ん?」

ふと、目の端に一人の兵士が見えた。その兵士は、血の海の中で倒れていた。
その兵士に、ソレンスは見覚えがあった。

しかもその兵士は、ソレンスが尊敬する人物の一人だった。









「………………………ブランクさん?」



おいおい、嘘だろ?

なんでこの人が?



周りには、兵士も感染者もいない。ソレンスは急いで倒れているブランクのもとに駆け寄った。




「なんで……こんなことになって……感染者も突然変異種も蹴散らした人が、なんで……」

ブランクの状態は、誰が見ても最悪だった。

心臓が無くなっていた。無理矢理抉り出されたような痕が残っている。心臓があったと思われる
箇所は、ぽっかりと穴が空いており、その下の血塗れの地面が見えた。
抉り出されたことを証明するように、折れた胸骨や胸筋の一部が露出していた。

「クソ!応急処置をしたってこれじゃ……!」

いくら適合者でも、心臓が無い状態で蘇生なんて出来るはずがない!



また、俺は失ったのか?

また、俺は救うことができなかったのか?


ソレンスは下を向いて、自分の無力を嘆いた………

































………………………………なんだ?


……………ここは、どこだ?



………随分、暗いな………夜か?


何も見えない………今は何時だ?

俺は、何をしていたんだ?



そうだ……確か、本部の防衛に…………



いや、待て………確か、あの時は昼間だったは
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