暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep10闇の書 覚醒〜Awakening of despair〜
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†††Sideルシリオン†††

リンディ艦長の許可の下、アースラのトレーニングルームを貸し切らせてもらい、俺は1人の敵と対峙している。俺とアイツの戦力をMAX10として表すとすれば、俺が4でアイツが8と言ったところだ。それはつまり今の俺の2人分の強さを有しているということになる。が、これは勝ち負けの問題じゃない。まぁ、勝つことが出来るのなら、勝ちたい相手なんだがな。

「我が手に携えしは確かなる幻想」

――ジャーマ・コルムナ――

“神々の宝庫ブレイザブリク”や“英知の居館アルヴィト”より複製術式・武装を発動・具現させるための呪文を詠唱する。まずは炎の柱をアイツの真下から噴出させ、アイツを上空へ撃ち上げる。アイツは「むぎゃっ? あっつ〜〜い」と余裕のある声で呻き声を出す。

――アクティース・ディーネ――

ここで攻撃の手を緩めるな。一気に押し切って、意識を刈り取る。今度はアイツの真下に光の竜巻を発動させ、「きゃうん!」さらに上空へと吹き飛ばす。

――デルニエール・バテム――

次は真上に現れた幾何学模様からの1筋の閃光をアイツへ落とす。その閃光が直撃したアイツが地面に叩きつけられるその直前で・・・

――プレギエーラ・プロイエッティレ――

俺の足元より噴き出す黄金の光の柱と共に跳び上がり、アイツへと正拳を喰らわせる。拳打と魔力攻撃による一撃だ。回避も防御も出来なかったアイツは直撃を受け、「うぐぇ!?」と苦悶の声を上げる。だがそれはダメージよるものではなく、腹部へ正拳が入ったためのものだ。

「やっぱ硬いな、お前の障壁は。だが・・・ゼロ・ディゾ――!?」

「とおおおぉぉぉッ!」

「ぷい・・・!?」

攻撃に移る瞬間、アイツは俺の左頬に強烈なビンタを叩きつけてきた。そのあまりの衝撃に錐もみしながら吹き飛ばされたが、何とか四肢をついて着地する。だが今の一撃で目が回り、なおかつ耳鳴りが酷くてアイツに集中できない。かぶりを振って何とか立ち上がり、揺れる視界の中でアイツを見つめる。

「いっきま〜す!」

「うっぐ! オール・・・デッド!」

追撃のために突っ込んできたアイツの懐にギリギリで入り、カウンターを撃つ。

「のおわぁっ!?」

――ショッキング 私好みの 宇宙人――

アイツは面白いほど吹き飛んで・・・ドベシャと床に落下、叩き付けられた。だがすぐさま立ったアイツの様子からして全くのノーダメージだ。結構な力で攻撃を当てているのに、逆にこっちの魔力と体力が削られる。

「おっとっと。ねえ、無限書庫ってとこでずっと篭ってたから、勘が鈍ったんじゃないの?」

「ああ、だからこそお前に相手を頼んでいるのだろうこのド阿呆」

「あ〜! またそんなことを言う! ひどい
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