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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
短編 あるお盆の物語 M
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「え〜では。今回のお盆大騒動は今までにない大騒動となりましたが、誰も重傷を負うことなく、」
「俺、心臓がなくなったんだけど。」
「・・・誰も欠けることなく終えることが出来ました。では、乾杯!」

途中一輝による無駄口が入り、光也は無理矢理に〆て打ち上げを開始した。

「それより一輝、心臓がなくなったとはどういう意味だ?」
「それ、私も気になったんだよね〜。どういうことかな?」
「教えて、ください・・・」

席組みは班毎にテーブルに着き、その他の今回働いたものは大きなテーブルについているので、一輝は先ほどもらした件について質問されている。

「あー・・・口を滑らすんじゃなかった・・・」
「それ、私も聞きたかったです。治しはしたけど、どうやったらあんな傷になるです?」
「そして、ビャクはどうしてここにいる・・・」
「あ、光也にこちらに来ていいといわれたです。いいです?」
「一輝に問い詰めるのを手伝うならば。」
「分かったです。」
「オイ、何故敵が増える?ってか、仲いいな。」

どんどん一輝に不利な状況が出来上がっていく。
そして、さすがにしらばっくれるのは無理だと判断し、一輝は簡単に、腕を落とすために仕方なくくらい、それからは能力で血液循環をしていたことを話した。

「「「「相変わらず無茶を・・・」」」」
「異口同音に言われるほどしたか、俺!?」

そのタイミングで料理も届いたので、五人はそれを食べ始める。

「私が知ってる中で一番のは、ウチのお婆ちゃんに真正面から意見言ったことかな〜。」

土御門の家はかなり強い立場にあり、さらに言えば殺女の祖母は引退さえしていなければ席組みの第四席には納まるような人だ。
もちろん、一輝がした意見とは、その祖母に対して反発するようなことである。

「私が知っているものだと・・・席組み七人に対して武器もなし、能力もなしで戦ったことだ。」

これは、一輝が席組みに入った際に行った力試しのことだ。
一輝はその際、ただひたすらに体術、剣術だけで今の第四席〜第十席に圧勝している。

「私は・・・そもそも白澤に喧嘩を売ったことが・・・」

これはもちろん、一輝が名を失った際のことだ。

「私は、私をこうして普通に生活できるようにしたことです。」

前回さらっと出したが、ビャクの本質は鶺鴒(にはくなぶり)という、日本で唯一人間と共に生活している霊獣である。
そして、そんなビャクに一般常識を教え、監視期間中、そして今担当につき、一度暴走したときには殺さずに正気に戻す、などの全てを行ったのが一輝だ。

「・・・確かに、そういわれてみれば少しは無茶をした気も・・・」
「「「「少しじゃない。」」」です。」
「?」

一輝は本気で首をかしげながら、
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