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Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#19 チーグルの森・2人の共通点
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を訊いて、おかしい、と違和感を感じたのだろう。

「ええっと…… うーん……」

 アルは、腕を組み考えていた。

「あ、別に言いたくなければ無理して言う必要ないわ。ごめんなさい、無理に聞こうとして」

 ティアは、アルの表情からそう読み取ったようで、そう答えていた。別にアル自身は、そんなつもりじゃなかった。その中で、イオンは何に悩んでいたのか分かっていたみたいだ。

「アル。……彼らは信頼できると思いますし、貴方のの言う事も信じてくれると思いますよ」

 アルの事を真っ直ぐ見つめながら、諭してくれた。悩みも見抜かれてしまっていた様だ。アルは、苦笑いをしながら頷いていた。

『頭の中で声が聞えてきて、更にそれが力の使い方を教えてくれて……、あっという間に、使える様になったんですよー!』

 こんな説明をして、夢物語を言って、安易に信じてくれる人なんてそうはいないだろう。ジェイドの様に自分の事を、その裏をも調べて、確信がもてないのならまだしもだ。

「え? それってどういう事?」

 イオンとのやり取りが理解出来なかったのだろう。ティアも少し、きょとんとした表情でこちらを見ていた。

「僕も気になるですの!! アルさんの譜術! とってもカッコいいですの!!」

 ミュウは、アルの周辺をピョンピョン飛び跳ねていた。戦っている間も目を輝かせていたから。でも、アルの傍には、ルークもいるから、そーやって、飛び回っていると。

「うるせーぞ! ブタザル!! 」

 ルークの逆鱗に触れてしまって、ミュウは盛大に蹴っ飛ばされてしまった。

「みゅ〜〜………っ!」

 ミュウは、ルークの蹴りを受けて、ぼてっ、と転んでしまっていた。更に追撃をしようとするルークを見たアルは。

「ま……まーまー!ルーク落ち着いて落ち着いて……。 はぁ、 そうだね。 ちょっと信じてくれるかどうか、それはとりあえず、判らないから、おいといたとして、説明するよ。……あのね」


*  *  *  *  *  *  *


 とりあえず 以前ジェイドとイオンに話したこと全てそのままルークとティアにも伝えた。

 アルの頭に響く《声》の事を。

 以前暮らしていた町で、モンスターに襲われ、そのモンスターと接触した刹那、その声が再び頭の中に聞こえ出して、力を貸してくれたという事。

 信じにくい、と言うのは体験している自分ですら思える。だから、期待はあまりしてなかったんだけど。
 驚いたことにルークがこの話しに凄い勢いで聞いてきた。

「お前も!? 幻聴があったのか!? それに記憶喪失だと!!」

 『お前も(・・・)』と言う言葉に逆にアルも驚いていた。驚いたことに、ルークとは、記憶障害、幻聴、と共通点が
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