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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
番外編「オーバー・スペック 後編」
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痛を覚えるが、それはあくまで憶測に過ぎない。取り敢えず当たり障りのないことを言う。

「・・・ちょっとごもったけど、なんか悪いこと聞いちゃったかしら?」
「いや・・・こっちこそわりぃな、気を遣わせちまって」
(それにしてもその女の子・・・ちょっと気になるわね。後で調べてみましょうか)

思案する楯無を尻目に軽く伸びをしたジョウは、飲み終えた飲料水のペットボトルをゴミ箱に放り投げた。ジャイロボールよろしく回転したペットボトルはペットボトル用の穴の淵に一切触れず、美しく中に入っていった。
楯無も何となく対抗心を燃やして飲み終えたペットボトルを同じように投げ入れる。思いのほかうまく飛び、ジョウと同じく淵に一切触れず中に入れることに成功した。

「やるねぇ、初めてにしては見事な投擲だ」
「そお?じゃ、次は貴方にライバル認定されるのを目標にしてみるわ」
「おう、やれるもんならやってみろ。軽く揉んでやるよ!」
「あらやだこんな所で堂々と、何所を揉むつもりなのかしらぁ?」
「じゃあライバル認定した暁にはお前に揉む場所を選ばせてやるさ。肩でも揉んでやろうか?」
「む、そう返してくるか・・・」

口先勝負でも一筋縄ではいかないジョウに楯無は唸る。
それと同時に、彼女の心に小さなチャレンジ精神が芽生えた。

負けっぱなしは柄じゃない。いつか必ずこの男を手玉に取ってやろう。


「きっとそれが当時の自分に必要なもんだったんだろう」と未来の楯無・・・いや、刀奈は語る。

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