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とある星の力を使いし者
第131話
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この三人だ。
真っ赤な顔は数秒で元に戻る。

(正直、変な空気だったから助かったかも。)

周りの空気も麻生から、そのクラスの三バカ(デルタフォース)に視線が向いている。
制理は珍しくこのクラスの三バカ(デルタフォース)に感謝しかけたときだった。
上条の開口一番の声を聞いて、一瞬でその感謝の気持ちがぶち壊される。

「一生のお願いだから揉ませて吹寄!!」

ビキリ、と一発で巨乳少女の頭の中から変な音が聞こえた。
飛び掛かってきた土御門元春と青髪ピアスを正拳で迎撃し、その二人の薙ぎ倒されっぷりを見て顔を引きつらせる上条当麻に硬いおでこを叩きつけて吹き飛ばす。
ゴロンゴロンと転がっていく悪党達を見下ろして勝者吹寄が両手の掌をパンパン叩いて埃を落していると、そこへ身長一三五センチの女教師、月詠小萌が教室へ入ってきた。

「さーて皆さん、本日最後の授業は先生のバケガクなのですよー・・・・って。
 ぎゃあああ!?ほのぼのクラスが一転してルール無用の不良バトル空間っぽくなっていますーッ!?」

いきなりの惨事にうろたえる小萌先生に、さっきまでの雰囲気はどこに行ったのか吹寄は極めてクールな顔で言う。

「平和のためです。」

「一体何があったのですか!?
 吹寄ちゃんが平和維持部隊みたいになってるのです!!」

小萌先生の泣く寸前の声が届いたのか、うう、と上条が呻き声をあげる。
上条は床に倒れたまま言った。

「せ、先生・・・別に誰が悪かったという訳では・・・・」

「じゃあなんでこんな事にーっ!?」

嘆く小萌先生に、上条は吹寄制理の顔から少し下あたりをふらふらと指差すと。

「ただ、吹寄さんはすごく気持ちよさそうなのを持っているのにちっとも揉ませてくれないんですッ!!」

その一言で小萌先生は顔を真っ赤にするとバタンと真後ろに倒れ、それを確認するまでもなく吹寄制理が追撃の拳を握り締めてゆらりと迫ってきた。
そんな殺伐とした光景の中、麻生は大きな欠伸をして呟く。

「眠い。」

それがきっかけなのか、クラスの三バカ(デルタフォース)の叫び声が聞こえる中、麻生は全く気にすることなく机に突っ伏して寝るのだった。
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